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大堂津駅は海辺の駅だ。改札口の向こうに海が見える。駅の裏側の浜辺は大堂津海水浴場で、夏であれば海水浴を楽しむ子どもたちの歓声が風に乗って届くかもしれない。
駅は二本の軌道と相対式ホームを持つ交換可能駅だが、もちろん跨線橋などはなく、海側に位置する下りのホームへは改札口から線路を横切ってゆかなくてはならない。線路を横切るその通路から、眼前に海が見える。青い海の向こうに見える島影は大島だ。いかにも小さな海辺の町の駅という佇まいが、旅情を誘ってなかなか楽しい。
大堂津駅は大堂津の町に暮らす人のための駅だが、今では車が人々の暮らしの中に深く入り込み、日常の交通手段として日南線を使う人も少なくなった。小さな駅舎が昔のままに残ってはいるが、もちろん今では無人駅だ。駅舎の待合所にはベンチが置かれ、夏の午後などにそこに腰を下ろしていると開け放された駅舎の中を潮風が吹き抜けて心地よい時間を過ごすことができる。
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