日南海岸散歩
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日南線の旅駅の横顔
大堂津駅
大堂津駅

大堂津駅は海辺の駅だ。改札口の向こうに海が見える。駅の裏側の浜辺は大堂津海水浴場で、夏であれば海水浴を楽しむ子どもたちの歓声が風に乗って届くかもしれない。

駅は二本の軌道と相対式ホームを持つ交換可能駅だが、もちろん跨線橋などはなく、海側に位置する下りのホームへは改札口から線路を横切ってゆかなくてはならない。線路を横切るその通路から、眼前に海が見える。青い海の向こうに見える島影は大島だ。いかにも小さな海辺の町の駅という佇まいが、旅情を誘ってなかなか楽しい。

大堂津駅は大堂津の町に暮らす人のための駅だが、今では車が人々の暮らしの中に深く入り込み、日常の交通手段として日南線を使う人も少なくなった。小さな駅舎が昔のままに残ってはいるが、もちろん今では無人駅だ。駅舎の待合所にはベンチが置かれ、夏の午後などにそこに腰を下ろしていると開け放された駅舎の中を潮風が吹き抜けて心地よい時間を過ごすことができる。

大堂津駅
大堂津駅駅舎待合所
大堂津駅改札口から海を見る

駅前は小さいながらロータリーになっている。駅は地理的には大堂津の町の北寄りに位置しているが、駅近辺にはさまざまなお店などもあり、このあたりが大堂津の町のほぼ中心と言ってもよいだろう。駅前には国道220号線が南北に抜けている。駅前は交差点になっており、西へ県道443号線が延びて県道436号線(日南南郷線)へと繋いでいる。

大堂津駅は大堂津海水浴場の最寄り駅でもあり、またかつては猪崎鼻に建つ「日南海岸ユースホステル」の最寄り駅でもあったため、ユースホステル全盛時の1970年代には、駅に降り立つ若者のグループの姿が多く見られたものだった。「日南海岸ユースホステル」はすでに閉鎖され、今は改装されて和食を提供する店に姿を変えている。

大堂津駅駅名標
大堂津駅ホームから上り方面を見る

大堂津駅から南へ、日南線の線路は大堂津の町に寄り添うように海岸を走り、細田川を渡って目井津の町に入る。目井津の町を過ぎると日南線は海岸を離れて内陸部を抜けて串間へと辿るから、車窓から「日南海岸」の景色が楽しめるのも、細田川の鉄橋までだ。この細田川を渡る日南線の風景を川の上流側から見ると、虚空蔵島の緑を背景に鉄橋の上の車両が浮かび、なかなか美しい。鉄道趣味、鉄道写真趣味の人たちにとっては有名な撮影スポットであるらしい。

大堂津駅から北へ、油津方面へと向かうと、日南線は猪崎鼻の根元をトンネルで抜けて山王の浜の傍らを走る。ここでも小さな川を渡るのだが、その風景を国道側から見ると背景に「七ツ八重」などの島影が見えて美しい。この風景もまた鉄道趣味の人たちにはよく知られた撮影スポットのようだ。

山王の鉄橋を行く日南線
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INFOMATION
大堂津駅
【所】日南市大堂津
【開】1936年(昭和11年)3月1日
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この近辺
大堂津大堂津海水浴場大堂津港猪崎鼻
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▲(上り:南宮崎方面)−油津 −日南 −飫肥 and more.
▼(下り:志布志方面)−南郷谷之口榎原 and more.
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このWEBページは「日南海岸散歩」内「日南線の旅」カテゴリーのコンテンツです。
ページ内の写真は2002年夏に撮影したものです。本文は2009年8月に改稿しました。
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