第16回(10月14日放送)
若葉の神戸の就職はできそうにない。心配した準一が村上家を訪れる。準一を見た幸恵がすっかり気に入ってしまう。若葉と準一の話を立ち聞きしていた光は、準一が若葉にプロポーズしていたことを知る。一方、浩太朗は宮崎での就職先を世話してくれ、若葉もこちらに腰を落ち着けてはどうかと言う。
冒頭ではこれまでも度々登場している飫肥城址奧の杉木立がまた登場する。準一が村上家を訪れるシーンでは、また村上酒造前の風景が見えていた。他は宮崎環境造園大学の校舎内の様子が映し出されていた。
村上酒造の玄関口で光と準一が立ち話をしているところに幸恵が出てくる。谷さんところの息子さんね、と幸恵は言い、子どもほどの背丈を手で指し示しながら「こんげなこまんかときにおうたきりやからわからんかった」と口にする。「こんなに小さい時に会ったきりだからわからなかった」という意味だ。「小さい」ことを「こまい」、あるいはもっと縮めて「こめ」と言う。「細かい(こまかい)」から転じたものだろう。日南辺りでは「こまんかときに」と言うより、「こんめときに」と言うことが多いのではないかと思う。今回の放送でも幸恵の宮崎弁を堪能することができた。宮崎県出身者としてはとても楽しい。
帰ってゆく準一を若葉が見送るシーンで、ツクツクボウシの声が聞こえていた。宮崎でももちろんツクツクボウシは鳴くが、しかし宮崎での夏の蝉の声としてもっとも象徴的なのはクマゼミの声ではないかと思う。クマゼミは東日本には生息していないので、関東以北の人にはあまり馴染みがないに違いない。クマゼミは「わしわしわし」、あるいは「しゅわしゅわしゅわ」といった感じで鳴く。このクマゼミの声こそが、宮崎での夏の音のひとつである。
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