横浜線沿線散歩公園探訪
八王子市別所
秋葉台公園
July 2016
秋葉台公園
八王子市別所の東端近く、京王線の「堀之内駅」の東側の丘の上に秋葉台公園という公園がある。この辺りは「秋葉台」の名の付く住宅街で、そもそも公園の敷地にかつて秋葉神社が祀られていたことから、その名があるという。公園は丘陵部の斜面を利用して造られており、段差を設けて広場を置き、木立や遊具類を配して端正な表情に整備されている。開放感に富んだ公園だ。

秋葉台公園
公園を訪ねると、中央部近くに設けられたピラミッド状の構造物がひときわ眼を引く。丘陵の斜面を活かして階段状に造られており、その中央部には長い滑り台が設置してある。滑り台の降り口には砂場などが設けられているが、その周囲の地面には奇妙な形状の起伏が造られている。これは“ピラミッド”の上部に登って見下ろせば、実は鳥の形を模して造られていることがわかる。設置された案内板によれば、秋葉神社が火伏せの神を祀っていたことから、それをモチーフに「火の鳥」をデザインしたものらしい。「火の鳥」の「尾」の部分に当たる長い滑り台は、実は鳥の尾ではなく、「のぼり竜」をモチーフにしたものらしく、「ドラゴンスライダー」の愛称が付けられている。なかなか遊び心のある造形だという気がする。

秋葉台公園
“ピラミッド”に登ると北側に眺望が開けて堀之内地区を一望できる。なかなか爽快な眺めだ。公園のすぐ東側にはゴルフコースがあり、その向こうは多摩市だ。ピラミッド状の構造物の南西側、公園の上段部分にあたるところは芝生の広場になっており、眺望の良さも手伝ってなかなかの開放感だ。その広場の西側には木立のある部分もあって、のんびりとくつろぐには良さそうな場所だ。そこから西側には住宅街が続いており、秋葉台小学校もすぐ近くにある。

秋葉台公園
実はこの公園の下を京王相模原線のトンネルが抜けている。公園の西側にはこの線路を見下ろせる部分があり、自分の足の下へと出入りする電車の姿が面白い。電車の好きな子どもたちなら飽きずに眺めているのではないだろうか。景観そのものも美しい。緩やかな曲線を描いて延びる線路の南側は丘陵地、北側は河畔の低地、その上に広い空が広がっている。夕方あたりに行き交う電車をぼんやりと眺めて過ごすのもなかなか興趣のあるものかもしれない。

住宅街の中の公園としてあくまで近隣に暮らす人たちのための公園だが、線路の上という立地と、ピラミッド状の構造物などは特徴的なものだし、何より最上段の広場や“ピラミッド”上部からの開放感に富んだ眺望はたいへんに魅力的だ。普段から堀之内や別所辺りにも足を延ばすことがあるという人なら、子どもを連れて来てみるのもいい。一人でふらりと散策に訪れても充分に楽しめるだろう。トイレが設置されているのも嬉しい。

駐車場も設けられているが、駐車スペースは数台分しかなく、土地勘の無い人には駐車場の場所がわかりにくい。初めての人は電車での来訪、あるいは京王相模原線堀之内駅近辺に車を置いて徒歩で来園することをお勧めする。駅から公園まで1km足らず、10分ほどで行ける。
秋葉台公園

秋葉台公園

秋葉台公園