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八王子市別所の中央部あたり、京王線の線路近くに、低地となった住宅地を囲むように斜面の緑地が連なる一角がある。地図を確認すると、この低地となった住宅地は別所ではなく松木の街区であるようだ。この斜面の緑地の南側の部分を、「別所実緑地」という。 緑地の斜面は、元来は谷戸に落ちる丘陵の斜面であったのだろうか、今はその面影もなく幾何学的に整備されたなだらかなスロープに姿を変えている。スロープは途中に段差を設け、そこに散策路が延び、ところどころに斜面下と上とを繋ぐ階段が造られている。斜面を降りたところにはわずかばかりの広場が設けられ、四阿なども置かれている。 |
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緑地の西端部分には高所となったところに円形に張り出すように展望台が設けられ、そこからは北方に視界が開けて松木地区の大田川沿いの町並みを眺めることができる。展望台下から西へはそのまま明確な境もないままに「別所やまざくら公園」へと繋がっている。
その屋根付きのベンチの一角を過ぎると、斜面の緑地は回り込むように北へ延びて松木中学校へと近づいてゆく。そのあたりで斜面の階段を上がると、すでに「別所くすのき公園」となる。 |
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丘陵地を造成した住宅地の場合、斜面林をそのままに残して緑地とすることは少なくないが、このような形に整備したものは多摩ニュータウンではあまりないのではないか。中央部の低地を囲むように孤を描く斜面、その斜面のなかほどを辿る散策路。特筆するほどの設備があるわけではないが、散策路を辿る時の眺望が楽しい。散策路脇には花壇のようなものが置かれているが、花々はなく、ローズマリーやセージなどが植えられていた。緑地全体が洋風庭園を思わせる設計がなされているようにも思える。 「別所実緑地」は西では「別所やまざくら公園」へ、東では「別所くすのき公園」へ、それぞれ境界無く繋がって全体でひとつの公園のように機能しているようにも思える。それらの南東側の丘の上の別所の住宅街はまだ新しい街だが、それだけに街自体の佇まいも美しい。 |

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