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座間市緑ヶ丘四丁目の街区に「かにが沢公園」がある。公園は周辺から低くなった立地で、南北に長い。かつては深い谷で、谷を流れる沢には蟹が多く群れていたのだという。「かにが沢公園」という名の由来である。
公園には周囲の随所から入ってくることができるが、東側斜面には桜や楓の並木となった舗道が延び、美しい表情を見せる。地元では春の花見の名所としても知られているようだが、きっと秋の紅葉も美しいに違いない。桜並木となった東斜面にはシバザクラが植えられ、これも見事な景観になるらしい。こうした谷間に造られた公園は周辺から低くなっているために閉塞感を感じることも少なくないのだが、中央部の広場では意外にそうでもなく、広々とした開放感を味わうことができる。北に奥まった広場ではさらに低いこともあり、開放感には乏しいが周囲を木々が取り囲み、落ち着いた佇まいを見せる。 遊具類は特筆するほど充実しているとは言えないから子どもたちの遊び場としては物足りないかもしれないが、近くに暮らす小さな子どもたちの日常の遊び場としては充分なものだろう。公園は小田急線相武台駅前から徒歩で五分ほどで、周囲は住宅街だが、公園の中はそうしたことを忘れさせるような静かな穏やかさに満ちている。木々に包まれた低地という立地がそうした表情をもたらしてくれるのだろう。地元の人たちにとっては素敵な散策路であるに違いない。 公園南側、谷を横切る道路には「どんぶり坂」との名があるようだ。道脇にその名を示した地名標柱が建っている。それによれば、「坂の周囲の地形がどんぶり状をしていたことに由来する」らしい。どんぶり状の地形ということはかなり深い谷だったのだろう。その標柱には、這うようにして登らなくてはならないほどの急勾配だったと記されている。今は穏やかな表情の公園に姿を変えているが、その景観の中に昔の様子を想像してみるのも楽しい。 |

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