横浜線沿線散歩

公園探訪

八王子市南大沢
大平公園
October 1998

大平公園

南大沢三丁目の中央あたりに、この大平公園がある。特筆するほどの広さではないが、施設は充実しているし、付近住民のための日常的な憩いの場としては充分なものだろう。公園の南東側の部分には「大平池」という池がある。造成前からこの地にあったものなのか、公園として整備した時に人工的に造られた池なのかはわからないが、この公園を特徴づけるものではある。

大平公園 「大平池」 池にはアヒルや鴨などの水鳥の姿があり、散策の目を楽しませてくれる。地元の人が水鳥に餌をやる姿を何度か見かけたが、その人たちにとっては日常的なことらしく、餌を与える様子はまるで日課のひとつをこなしている風だった。池の中程には橋が架かっており、それより北側部分は蓮などの水生植物を多くみることができる。池の脇には子どもたちのための遊具や砂場などがあり、母親に連れられた小さな子どもたちが遊んでいる。トイレもこの一角にある。

橋を渡った池の西側、公園の中央部分を占めるのは雑木林だ。林の中に散策路があり、のんびりと散歩するのに良い場所だ。秋にはドングリがたくさん落ちていて、地元の子どもたちで賑わいそうだ。雑木林の南側は展望台になっていて、そこから池へ向かって小さな流れも造られている。

大平公園「展望テラス」 雑木林の西側、公園の西の端はテニスコートだ。テニスコートの横の舗道を北に向かって歩いて行くと「ひねもす亭」という名の屋根付きの大きな休憩所がある。その北側、ちょうど公園の北西の角は「展望テラス」となっていて、雛壇型の展望台から北方の南大沢の住宅街への眺望が開けている。

「ひねもす亭」とテニスコートの間の舗道を西へ歩くと大きく左へ曲がって下り坂となっているが、この坂には「ころがり坂」という名が付いている。どんな由来があるのだろうか。坂を下りきったところには「ころがり坂」の名を刻んだ石柱もあるので、きっと何かの由来があるのだろう。一見すると何の変哲もない坂だが、面白い名前だ。

大平公園「ススキ草原(虫の鳴く原っぱ)」 「ひねもす亭」とテニスコートの間の舗道を東へ降りると「自由広場」だ。周囲に木立のある芝生の広場が広がっている。特に何も無い原っぱなので小さな子どもたちが走り回って遊ぶには最適だろう。この広場を利用して地元のお祭りなどのイベントも開かれるらしい。

「自由広場」の西側の脇には「ススキ草原 "虫の鳴く原っぱ"」と名付けられた一角がある。整然とした芝生の広場とは違って、そこだけは自然のままの草っぱらという印象で、芝生の中なら「雑草」と呼ばれてしまうさまざまな植物がここでは生き生きと育っているように見える。確かにその季節には虫の声が聞こえてきそうだ。

「自由広場」の南西の角の向こうは「大平池」だ。一周してもそれほど時間がかかるわけではないが、池があり、雑木林があり、広場があり、展望台があり、変化があって楽しい。小さな子ども連れの家族ならお弁当を持ってピクニック気分でやってきても充分に楽しめるだろう。残念ながら駐車場は無く、南大沢の駅から歩くと20分ほどはかかるだろうか。遠方からわざわざ目指してくるほどの公園ではないと思うが、地元の人たちにとっては充分に魅力的な公園であるだろうし、南大沢の町を散策する機会があれば立ち寄ってみても後悔することはないだろう。

大平公園


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