横浜市緑区寺山町
−四季の森公園−
子どもたちのための四季の森公園
October 1998 / May 1999


四季の森公園のほぼ中央、「南口広場」から「北口広場」へと公園を縦断する形で、緩やかな坂道の舗装された通路がある。この通路脇、公園内の地形の起伏を利用して広場や池などが造られている。「野外ステージ」などもあるこの一角は、特に子どもたちにとってとても魅力的な場所であるようだ。

この滑り台は子どもたちの人気の的で、人の多い休日などには順番待ちの行列ができるほどだが、子どもたちは飽きもせずに行列に並んでは繰り返し滑って遊んでいる。滑り台の横に沿うように散策路があるので、大人たちはそこから遊ぶ我が子を見ていてもいいし、滑り台の降り口付近に腰を下ろして子どもたちが飽きて遊び終わるのをのんびり待っているのもよいだろう。



「じゃぶじゃぶ池」はその名の通り、子どもたちが水遊びをするために造られた浅い水の流れだ。「遊具広場」のすぐ下にまず小さな池があり、その池から滝となって流れ落ちた水を、川を模した浅い流れに導くような構造だ。上段の池も、滝も、川ももちろん人工的なものだが、かえってその方が子どもたちを遊ばせる親としては安心かもしれない。
滝の部分は岩を組み合わせて造られた崖となっていて、水の流れ落ちる中を岩登りして遊ぶことができるようになっている。ちょっと見ただけではかなり急峻な崖のようにも見えるが、意外にそうでもなく、子どもの体型に合わせてうまく足場を捉えて登れるように設計してあるようだ。五、六歳前後の子どもたちにとってはこの岩登りはかなり楽しく、冒険心をくすぐるもののようで、何度も何度も飽きずに登っている。もちろん危険性がないわけではない。この岩登りに限ったことではないが、「大丈夫だろう」とたかをくくって子どもたちから目を離してはいけないことは言うまでもない。
川を模した流れの部分は水深も浅く、小さな子どもたちに人気だ。ところどころに岩が置かれているのも、単なる水路とは違った印象を与えて楽しさを倍増させるのだろう。曲線を描く流れの内側部分は芝生の丘になっており、ここにシートでも広げて腰を据えれば、開放感もあり爽快で、流れや滝で遊ぶ子どもたちの姿も眺めることができて都合がよいのだが、暑い季節には木陰がないのが難点かもしれない。
夏の「じゃぶじゃぶ池」はもちろん水遊びする子どもたちの歓声が響く場所だが、夏以外の季節にも渓流を思わせるその造りが子どもたちの遊び心をくすぐるようだ。子どもたちは少々涼しくても水に入ってしまうものだし、訪れる際には子どもたちの着替えを一式持ってくることを忘れない方がよいだろう。流れの傍らに水道が用意されており、トイレも近くにあるので、そういった面では困ることはないだろう。


夏の「じゃぶじゃぶ池」はもちろん水遊びする子どもたちの歓声が響く場所だが、夏以外の季節にも渓流を思わせるその造りが子どもたちの遊び心をくすぐるようだ。子どもたちは少々涼しくても水に入ってしまうものだし、訪れる際には子どもたちの着替えを一式持ってくることを忘れない方がよいだろう。流れの傍らに水道が用意されており、トイレも近くにあるので、そういった面では困ることはないだろう。


子どもたちはたいてい、噴水に近寄っては風向きによって飛沫がかかりそうになると歓声を挙げながら逃げる、ということを繰り返して遊んでいるのだが、逃げ遅れて濡れてしまうのも楽しいらしい。中には全身に飛沫を浴びて、すっかりびしょぬれになっている子どももいる。親にしてみれば、着替えがいくつあっても足りないといったところか。
四季の森公園は近辺の学校や幼稚園などの遠足の場所に選ばれることも少なくないようで、広い園内を走り回って遊ぶ子どもたちの姿を見かけることも多い。子どもたちは野や山を駆け回るのが大好きなものだ。
本来、子どもたちは自然の中の野や山や川で遊ぶものだったはずだ。夏休みともなれば近くの川原へ友人たちと出かけて行き、泳いだり、魚を捕ったり、川岸の崖を登って冒険を試みたりするものだった。自然環境の少なくなった現在の首都圏ではそういった場所もなく、街の暮らししか知らない子どもたちにとって慣れぬ川遊びなどは危険も多いのかもしれない。そんな子どもたちにとって、この公園の「じゃぶじゃぶ池」は川遊びのシミュレーションであるのかもしれない。
自然がしっかりと残され、四季折々の表情を楽しめるこの公園は、今や都会では貴重となったそんな「遊び場」の環境を子どもたちに与えてくれる数少ない場所のひとつだと言ってもよいのだろう。
本来、子どもたちは自然の中の野や山や川で遊ぶものだったはずだ。夏休みともなれば近くの川原へ友人たちと出かけて行き、泳いだり、魚を捕ったり、川岸の崖を登って冒険を試みたりするものだった。自然環境の少なくなった現在の首都圏ではそういった場所もなく、街の暮らししか知らない子どもたちにとって慣れぬ川遊びなどは危険も多いのかもしれない。そんな子どもたちにとって、この公園の「じゃぶじゃぶ池」は川遊びのシミュレーションであるのかもしれない。
自然がしっかりと残され、四季折々の表情を楽しめるこの公園は、今や都会では貴重となったそんな「遊び場」の環境を子どもたちに与えてくれる数少ない場所のひとつだと言ってもよいのだろう。
