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川崎市麻生区上麻生
彼岸花の咲く浄慶寺
September 2002
彼岸花の咲く浄慶寺
紫陽花の名所として知られる川崎市麻生区の浄慶寺は初秋の彼岸花も見事だという話を聞き、見てみたいと思ってお彼岸を少しばかり過ぎた九月の下旬に訪ねてみた。浄慶寺の彼岸花は実はけっこう知られているもののようで、見学に訪れている人の姿も少なくない。ほとんどの人がカメラを携え、より良い構図を求めて境内を散策しておられた。
彼岸花の咲く浄慶寺
彼岸花は浄慶寺の境内のほぼ全域に咲いている。梅雨の時期の紫陽花も見事なものだが、彼岸花の咲く風景もそれに匹敵するほどだ。特に裏山の風景は圧巻で、「彼岸花の回廊」とでも言いたくなるような見事さだ。日の光を浴びて輝く様子も美しいが、日陰に咲く彼岸花にも味わいがある。裏山の斜面を辿る小径を巡ると、さまざまに表情を変える彼岸花の風景が視界に広がり、散策は飽きない。境内にはさまざな羅漢様の石像があるが、この羅漢様と彼岸花との取り合わせも興趣のあるもので、これを写真に収めようと三脚を立ててレンズを向ける人の姿も多い。
九月も終わりに近い時期だが、木立からはまだ蝉の声が聞こえている。じっと眼を凝らすと木の幹にとまった蝉の姿を見つけることができた。彼岸花の鮮やかな色彩に包まれながら、行く夏を惜しむような初秋の一日だった。
彼岸花の咲く浄慶寺