横浜市青葉区荏田北
小黒公園
Visited in May 2004

横浜市青葉区荏田北の北端あたり、丘の上に広がる住宅街の中に「小黒公園」がある。広場を中心に、木々に覆われた緑濃い公園だ。
公園の東南側はさまざまな樹木が植えられた一角で、その中を散策路が辿り、パーゴラとベンチが置かれている。時期に恵まれれば藤の花など、さまざまな花々を楽しむことができそうだ。園内のところどころにヤマボウシの木があり、すでに盛りは過ぎていたが、少しばかり白い花を残していた。西側の散策路脇にはサツキも咲いていて、緑濃い公園内に彩りを添えていた。
西南側の角には木立に囲まれた円形のスペースがあり、木製のテーブルとベンチが設置されている。周囲を囲む樹木は桜で、春には美しい景観となることだろう。地元では花見の名所としても親しまれているという。今は青々と葉が茂り、爽やかな木洩れ日を落としている。
公園は1982年(昭和57年)の開園だから、丘の上のこの一帯が住宅地として造成された際に同時に整備された公園なのだろう。すでに開園から20年以上を経過しているわけだが、端正に整備された美しい佇まいが印象に残った。「小黒公園愛護会」があるようだから、愛護会の方々による整備が丁寧に行われているのに違いない。訪れたときにも愛護会の方と思われる年配の男性が園内の植栽の手入れをしておられた。
「小黒」は「おぐろ」と読むのか、「こぐろ」と読むのか、ちょっと興味を覚えて愛護会の方らしき男性に話のついでに訊ねてみた。正式には「こぐろ」と読むべきところと思うのだが、自分たちは「おぐろ」と呼び慣わしているとのことだった。市が尾駅前に設置された地図には「Oguro」というローマ字表示があるが、青葉区のWEBサイト内の公園情報ページでは「か行」の欄に記されているから「こぐろ」なのだろう。けっきょくはどちらでもかまわないというところだろうか。


