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横浜市青葉区荏田北
荏田北の百日紅並木
Visited in August 2024
荏田北の百日紅並木
横浜市青葉区荏田北一丁目から二丁目にかけて、百日紅の並木となった通りがある。住宅街の中を抜ける通りで、端正で美しい街の佇まいと相まって風情ある夏の風景を楽しむことができる。百日紅の花が盛りを迎えた八月半ば、荏田北の百日紅並木を歩いた。
荏田北の百日紅並木 東急田園都市線江田駅から西へ300mほど進んだところに「荏田北1丁目」という交差点がある。駅から辿ってきた道の南側が荏田北一丁目の町だ。北側は荏田北三丁目になる。

この「荏田北1丁目」交差点から南へ、荏田北一丁目の町へと坂を上り、緩やかに曲がって南西の方角へと向かい、荏田北二丁目へと進み、長谷第一公園横で旧大山街道に合流するまで、通りは百日紅の並木になっている。その距離、約600m。花の好きな人、特に百日紅の好きな人にはすっかり知られた百日紅の並木道だ。
荏田北の百日紅並木 荏田北一丁目の町は小高い丘陵地となった地形で、そこに整然と区割りされて住宅が並んでいる。美しい住宅街だ。その中をほぼ真っ直ぐに百日紅並木の道が抜けている。交通量は多くなく、ときおり車が走り過ぎゆく程度だから歩いていても喧噪感を感じることはない。

百日紅は濃いピンクの花のものが多いようだが、白花の百日紅も混じる。沿道には生け垣を設けた家も多く、潤いのある景観を見せ、そこに百日紅が夏の色を添える。なかなか美しい景観だ。

荏田北の百日紅並木 百日紅並木の道はほぼ真っ直ぐに延びているから景観に変化がないのが少し物足りないところだが、「荏田北1丁目」交差点近くと長谷第一公園近くでは坂やカーヴが景観にアクセントを添えてくれる。

「荏田北1丁目」交差点から坂道を見上げるように見る景観や長谷第一公園横の坂道を上から見下ろす景観もいいが、お勧めは旧大山街道の南側歩道から真っ直ぐに見える場所に立って坂道を眺める構図だ。奥側の丘の上から手前側に降りてくる百日紅並木の坂道の表情がとても美しい。
荏田北の百日紅並木 長谷第一公園は面積2000平方メートルを少し超える程度の小さな街区公園だ。「長谷」は「ながやと」と読む。推測だが、住宅街に変貌する前は「長谷」と呼ばれる谷筋があったのだろう。

公園は広場を木々が囲む構成で、北側は斜面になっている。広場にはブランコや砂場などの遊具が置かれているが、暑さの盛りの八月半ばのお昼過ぎ、公園には人の姿は無かった。残念ながら公園内には百日紅の木は植えられていない。

荏田北の百日紅並木 「荏田北1丁目」交差点から荏田北一丁目の町へ上ってきて最初の十字路を南へ折れて坂を下ると稲荷谷公園という小公園がある。これも面積3000平方メートルほどの街区公園だ。この公園の名「稲荷谷」も「いなりやと」と読む。これもおそらくかつて「稲荷谷」と呼ばれる谷戸があったのだろう。

公園は斜面の立地を活かした造りだ。広場も設けられ、広場や斜面に複合遊具が置かれている。斜面にはさまざまな樹木が植えられており、春の新緑や秋の紅葉が美しいだろう。百日紅は植えられておらず、園内は夏の深緑に包まれている。
荏田北の百日紅並木
荏田北の百日紅並木は住宅街の景観も美しく、風情ある夏景色の楽しめるところだと言っていい。花好きの人、特に百日紅の好きな人なら充分に楽しめる。東急田園都市線江田駅から市が尾駅まで、百日紅並木の通りを経由して約1.6km、夏の散策にはちょうどよい距離だろう。体力に余裕があれば、市ヶ尾横穴古墳群などに立ち寄ってみるのもいいかもしれない。

荏田北の百日紅並木は、言うまでもなく観光名所でも景勝地でもなく、住宅街だ。散策を楽しむ際には地元の人たちの迷惑にならないよう、特に写真を撮る際には沿道に暮らす方々のプライバシーにくれぐれも注意しよう。
荏田北の百日紅並木
荏田北の百日紅並木
荏田北の百日紅並木