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横浜市中区山手町
山手西洋館
世界のクリスマス2025
Visited in December 2025
山手西洋館世界のクリスマス
今年(2025年)もまた「「山手西洋館 世界のクリスマス」に出かけた。12月1日から25日までの期間、横浜山手地区に点在する洋館を舞台に、それぞれテーマの国を決めてクリスマスの飾り付けが行われる。今年は山手イタリア山庭園内に建つ外交官の家ブラフ18番館の二館、山手公園内に建つ旧山手68番館を訪ねてみたい。
外交官の家の今年のテーマ国はノルウェーだ。ノルウェー大使館の後援を受け、装飾は株式会社ノルディックカルチャージャパンの井上勢津氏が装飾を担当している。ノルウェーのクリスマスはキリスト教化される前の冬至のお祭りと結びついているものだそうだ。リーフレットの案内によれば、装飾のテーマは「平和を待ちのぞむ」だそうで、クリスマスの平和な時間を待ち望むノルウェー人の暮らしが表現されているもののようだ。装飾は華美に過ぎず、アートに寄りすぎず、素朴で暖かな印象だ。各所にあしらわれた人形の装飾が可愛らしい。
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ブラフ18番館はオーストラリアのクリスマスだ。オーストラリア大使館の後援、装飾を担当しているのはD.Moonを主宰する福井朋子氏だ。オーストラリアは南半球の国、クリスマスの頃にはいよいよ夏本番の時期だ。ビーチでパーティーをしたりバーベキューをしたり、家族で夏のホリデーを楽しむのだそうだ。夏のクリスマスとあって装飾に使われる色彩も涼しげな色が多く使われるとのことで、館内の飾り付けも白と青を基調としたものだ。装飾はアート的な印象の強いもので、その色彩からオーストラリアの夏のクリスマスを表現したものだろう。ちなみにブラフ18番館を建てた貿易商バウデンはオーストラリアの出身だ。
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山手公園内に建つ旧山手68番館は普段はテニスコートのクラブハウスとして使われているが、この時期には「山手西洋館 世界のクリスマス」の舞台になる。今年はフィリピンのクリスマスだ。フィリピン大使館の後援、装飾もフィリピン大使館が担当している。フィリピンはキリスト教とが大多数を占める国で、クリスマスはなかり宗教的意味合いの強いものだという。館内の装飾はそうしたフィリピンのクリスマスの祝い方を紹介するものだそうだ。赤と緑を基調に壁面やテーブルにあしらわれた装飾は、日本人が一般的に想像するクリスマス装飾を象徴するようなものと言っていいのではないか。たくさんのリースが飾られて楽しさも演出されている。
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山手公園内に建つテニス発祥記念館は「山手西洋館 世界のクリスマス」の舞台ではないが、「山手西洋館 世界のクリスマス」に併せてクリスマスの飾り付けが行われ、来館者を楽しませている。例年、木の枝などの自然物を使って工夫された飾り付けが行われているのだが、今年も同様に工夫された装飾だ。小さな木片にちょっとした工夫を施しただけで、小さな妖精のようなサンタが表現されているのは、自分でも作ってみようかという気にさせられる。二階部分によじ登ろうとしている(覗き込もうとしている?)ようなサンタの人形も楽しい。クリスマス気分を楽しく感じることのできる装飾だ。
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「山手西洋館 世界のクリスマス」は、どの西洋館も入館無料で楽しめる。各西洋館に「山手西洋館 世界のクリスマス」の案内リーフレットが用意されているから、最初に訪れた洋館でリーフレットをもらっておこう。横浜山手が初めての人はリーフレットのイラストマップを参考にすればいい。今回は山手イタリア山庭園山手公園だけを訪ねたが、時間に余裕があれば他の西洋館も訪ねてみるのがお勧めだ。

今回訪れた四館のうち、山手公園内の旧山手68番館とテニス発祥記念館は土足のまま入館できるが、山手イタリア山庭園の外交官の家ブラフ18番館は靴を脱いで入館しなくてはならない。脱ぎ履きがしやすく、他の人と間違われない靴を履いてゆくのをお勧めする。
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