佳景探訪
新江ノ島水族館
神奈川県藤沢市、江の島に近く、新江ノ島水族館がある。関東では屈指の知名度を誇り、「相模湾大水槽」やクラゲの展示などが人気を集める水族館だ。寒さの厳しい一月の末、新江ノ島水族館を訪ねた。



新江ノ島水族館

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新江ノ島水族館
新江ノ島水族館は神奈川県藤沢市の南端部、と言うより、江の島の西側海岸に位置する県立湘南海岸公園の中に建っている。小田急江ノ島線の片瀬江ノ島駅から至近で、江ノ電や湘南モノレールの駅からも近い。さらに江の島のすぐ近くとあって常に多くの来館者を集める。「えのすい」の愛称で呼ばれ、関東では屈指の規模と知名度と人気を誇る水族館だ。

新江ノ島水族館は、「新」と冠されているからには、その前身があった。前身である最初の「江の島水族館」が開館したのは1954年(昭和29年)のことという。創設者は当時の「日活」社長を務めていた堀久作氏で、この地の景観に感銘を受けた堀氏がその立地を活かした施設の建設を思い立ち、水族館の建設に至ったのだそうだ。

最初の水族館は、現在の「新江ノ島水族館」とは国道134号を挟んだ内陸側、小田急江ノ島線片瀬江ノ島駅近くに建っていた。その後「江の島水族館」はレジャー施設として規模を拡大、1957年(昭和32年)には「江の島マリンランド」が、1964年(昭和39年)には「江の島海獣動物園」が、国道134号の海側、湘南海岸公園の敷地内にオープンしている。本館である「江の島水族館」も外装のリニューアルや各種展示施設の拡充を重ね、長年に渡って多くの行楽客を迎えてきた。

しかしやがて開館から40年ほどを経過して施設は老朽化、海側の敷地を利用して建て替えが行われることになった。新施設の建設に伴い、2002年(平成14年)に海側の旧施設が閉館、2003年(平成15年)には内陸側の水族館本館も閉館している。現在の「新江ノ島水族館」がグランドオープンを迎えたのは、2004年(平成16年)4月のことである。

「新江ノ島水族館」は全長253m、奥行き42mの建物で、建築面積6,641平方メートル、延床面積12,804平方メートルという。館内は「展示施設」、「ショー施設」、「商業施設」から成り、「相模湾大水槽」や「クラゲファンタジーホール」、「イルカショースタジアム」などが来館者の人気を集めている。

初めて「新江ノ島水族館」を訪れたなら、やはりまずは「相模湾ゾーン」の展示を見ておかなくてはいけない。相模湾は水深が深く、浅いところでは黒潮の影響が強く、その下では親潮を起源とする水の層があるのだそうだ。その相模湾の自然を再現し、そこに棲息する生き物たちの姿を展示するのは、この地に建つ水族館としての“使命”のようなものかもしれない。「相模湾ゾーン」の中にもさまざまな展示施設が設けられ、それぞれに興味深いが、何と言っても魅力的なのは「相模湾大水槽」だ。大きな水槽の中を悠然と泳ぐ魚たちの姿は、いつまで見ていても飽きない。「相模湾大水槽」ではスタッフの「えのすいトリーター」が中に潜り、魚たちとのふれあいを披露するというパフォーマンスが行われるが、これもなかなか楽しい。ぜひ見学してゆくことをお勧めする。

「クラゲファンタジーホール」もお勧めしたい展示のひとつだ。ホールの中は照明が抑えられ、幻想的な雰囲気の空間に仕立てられている。その中に各種のクラゲがそれぞれの水槽に展示されている。個人的な好き嫌いはあると思うが、ユラユラと水の中に漂うクラゲの姿には心惹かれるものがある。クラゲにもさまざまな種類があり、それぞれに姿形の面白さがあって、これも見ていて飽きない。

そして、水族館と言えばイルカショーである。もちろん「新江ノ島水族館」でもイルカのショーが行われている。イルカやアシカといった動物たちがスタッフと共に繰り広げるショーは、水族館に訪れたならぜひとも見ておきたいもののひとつだ。高くジャンプするイルカの姿に歓声を上げて喝采を送るのは楽しいひとときである。

その他にも、さまざまな展示、ショー、ふれあいプログラムなどが用意され、季節毎のイベントなども開催されている。館内は来館者を楽しませる工夫に溢れ、一日いても飽きない。家族連れはもちろん、カップルで訪れても、一人でふらりと訪れても、充分に楽しめる。基本的に館内の展示がほとんどだから、雨天でも楽しめるのが嬉しい。イルカショーの見学は、冬には少し寒い。冬に訪れるときには防寒対策をお忘れなく。

館内をゆっくりと巡りながら、展示されているさまざまな生き物の姿を見てゆくと、特定の生き物の姿に強く心惹かれることがある。今まで特に「自分は○○が好き」と意識したことがなかったものに、意外なほど心惹かれることがあるのだ。個人的には、それは、エイだ。エイの泳ぐ姿に見とれながら、「あぁ、自分はエイの泳ぐ姿が好きなのだな」とふいに意識する。大仰に言えば、自分が知らなかった自分との出会いである。そんな経験も、なかなか楽しい。
参考情報
当然のことながら、新江ノ島水族館は入館料が必要だ。入館料や開館日、開館時間などについては公式サイト(「関連する他のウェブサイト」欄のリンク先)を参照されたい。

交通

新江ノ島水族館へは小田急江ノ島線片瀬江ノ島駅が至近だ。駅から水族館まで数百メートル、10分かからない。江ノ電江ノ島駅や湘南モノレール湘南江の島駅などからも近い。徒歩で15分くらいだろうか。

車で訪れる場合、藤沢市中心部からは国道467号を南下、鎌倉方面からは国道134号を西進、茅ヶ崎方面からは国道134号を東進すればよい。遠方の人は圏央道から新湘南バイパス経由、あるいは横浜横須賀道路朝比奈ICから鎌倉市街を経由するのが経路としては近い。

新江ノ島水族館専用駐車場は設けられていないが、周辺の国道134号沿いに設けられた片瀬海岸地下駐車場や江ノ電駐車センター、県立湘南海岸公園中部駐車場などを利用すればいい。他にも周辺には民間駐車場が点在している。

ただし、行楽シーズンの週末休日には周辺の道路はたいへんに渋滞し、駐車場も満車状態が続くようだ。鉄道での来館をお勧めする。

飲食

館内に軽食の可能なカフェがあり、簡単な食事をすることは可能だ。お弁当の持ち込みも可能で、「イルカショースタジアム」の観覧席や「オーシャンデッキ」などを利用してお弁当を食べることができるそうだ。

周辺にはさまざまな飲食店が点在している。当日中なら再入場も可能とのことなので、いったん外へ出て食事を楽しむのもよいかもしれない。

周辺

新江ノ島水族館は県立湘南海岸公園の中に建っている。海岸に沿って園内を散策してみるのもお勧めだ。さらに境川の河口から弁天橋を渡れば江の島だ。時間と体力に余裕があれば、江の島へも足を延ばしたい。

観光目的で江ノ島電鉄に乗車するのもお勧めだ。鉄道ファンでなくても楽しめるだろう。江ノ電に揺られて鎌倉方面へ足を延ばすのも楽しい。
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