八王子市狭間町
夏の狭間駅前
August 2004
京王高尾線の狭間駅前、変則的なロータリーのようになった交差点は周囲の歩道脇に百日紅が植えられている。夏の盛り、この百日紅を目当てに狭間駅を訪ねた。
狭間駅は京王高尾線の高尾駅のお隣、ひとつ新宿寄りの駅だ。小さな駅で、急行や特急は停まらない。周辺は基本的に住宅街だが、駅の南側を東西に抜ける「
椚田遺跡公園通り」沿いにはスーパーの大型店をはじめとしてさまざまな商業施設なども並んでいる。駅の西南側にはグラウンドがあり、地元のクラブなのか、訪れた日には子どもたちがサッカーの練習を行っていた。
駅前は本来はロータリーだったものだろうか、現在は変則的な交差点のような様相だ。その交差点を囲むように、歩道脇に百日紅の木が植えられている。暑さの盛りとなった八月の初旬、百日紅は紅の花をつけて夏の日差しを浴びている。駅前ということもあってか、人々は足早に通り過ぎるばかりで足を止めて百日紅を眺める人はほとんどいないようだ。
百日紅は、数はそれほど多くはない。およそ十本ほどだろうか。百日紅には白い花のものもあるが、ここに植えられているのはすべて紅色の百日紅だ。まるで空を目指すかのように伸びた枝々の先に濃い紅の花が咲く。夏の青空を背景に仰ぎ見る姿が美しい。
駅前から南へ少し歩くと「
椚田遺跡公園通り」へ出る。「椚田遺跡公園通り」は、この辺りではエンジュの並木になっており、夏の盛り、可憐な白い花を咲かせる。樹木に興味のある人なら、これも併せて見てみるといい。駅前から西側へ少し行くと、
狭間公園が近い。小さな公園だが緑に溢れている。園内のイチョウはこの季節、濃い緑に葉を茂らせている。夏の暑い日の散策には、こうした木陰の涼しさが嬉しい。
狭間駅周辺は特に散策コースとしてお勧めしたくなるようなところとは言えない。百日紅の花の好きな人ならスーパーへの買い物のついでに駅前に足を延ばしてみるのもよいかもしれない。