横浜線沿線散歩街角散歩
町田市つくし野
桜咲くつくし野の街
March 1998
桜咲くつくし野の街
初夏を思わせる陽気が続いた三月末、桜並木の有名な町田市つくし野を歩いてみた。当日も良いお天気で、歩いていると汗ばむほどだった。桜はまだまだ満開とはいかなかったが、陽気に誘われて一気に開花した印象で、一足早くお花見に訪れて散策する人の姿も少なくなかった。
つくし野駅前
町田市つくし野は町田市のいちばん南に位置していて、お隣はもう横浜市だ。長津田駅でJR横浜線と連絡する東急田園都市線の長津田の次がつくし野駅だ。JR横浜線の最寄り駅は長津田と成瀬だが、両方ともつくし野まで歩けば15分ほどかかるだろうか。

つくし野は昔テレビドラマのロケ地に使われて有名になった街だが、以前からつくし野駅の周囲には豪奢な邸宅が並び、閑静な住宅街として人気の街だった。人気のある田園都市線沿線でありながら都心からちょっと距離があるためなのか、駅前も喧噪とはほど遠い。駅前の広場もプランターやベンチが置かれていて、よく整備されており、とても雰囲気がよい。陽気の良い日のお昼時などは駅前の広場のベンチに腰を下ろしてお弁当を広げる人の姿を見ることもあるが、そんな光景も妙に似合ってしまう街なのだ。

パークロード
つくし野の駅前から道路を渡り、スーパーの横を西に辿ると、そこは「パークロード」と名付けられた舗道だ。その名の通り、公園のような雰囲気の舗道でところどころにベンチなども設けられている。両脇はちょっとした商店街となっているが、閉店している店もあって少々寂れた印象があるのも否めない。

桜並木
パークロードを西に抜けると小さな交差点があり、その先に桜並木の通りが続く。この通りがおそらくつくし野の桜並木で最も有名で、綺麗な場所だろう。道路の両側から大きく枝を張り出した桜の咲き誇る様子はまさに「桜のトンネル」。通りは西に向かって緩やかに上り坂になっており、登り切ると今度は下り坂になって続く。その坂道の雰囲気もまた桜を楽しむ風情に一役買っているようだ。普段からそれほど車の通行の多くない通りだが、桜の季節の休日には車両進入禁止の措置がとられて道路全体が遊歩道となり、毎年多くの花見客で賑わっている。

つくし野郵便局前の通り
桜のトンネルの坂道を西に下りきると丁字路の交差点で少し大きな通りにぶつかる。この通りはつくし野と小川の区域の境界にあたり、それより西側は町田市小川となる。車の通行の多い通りだが、ここも桜並木が素晴らしい。桜の季節の休日には路上駐車の列ができてしまう通りでもある。この通り沿いにつくし野郵便局がある。お花見散策のついでにここから知人に便りなど送ってみるのも一興かもしれない。

杉山神社
桜のトンネルの坂道を北に下りきった丁字路の交差点を左に折れ、すぐにまた左に折れてつくし野の住宅街に戻ると、そこにぼっかりと神社が現れる。杉山神社だ。杉山神社の横は宮まえ公園という公園となっており、ここの桜も素晴らしい。場所がちょっと奥まっていてわかりにくいためか、あまり人の姿は多くない。地元らしい人の姿がちらほらとあるだけだ。

つくし野小学校前
杉山神社から宮まえ公園を抜け、その横の坂道を東に上るとつくし野小学校の前に出る。この辺りも桜並木の景観が素晴らしいのだがあまり人の姿は多くない。

ここからさらに東に抜けるとつくし野駅前のバス通りに戻ることになる。そのままつくし野駅に戻っても良いが、せっかくだからお弁当を持参してバス通りを南に向かい、つくし野セントラルパークを目指したい。

つくし野セントラルパーク
つくし野セントラルパークまではつくし野駅から歩いても10分かからないほどの距離だ。この公園は中央の大きな芝生の広場が魅力だ。公園の南側に桜の木が何本かあって、数はそれほど多くはないが、のんびりお弁当を広げるには絶好の場所だ。陽気の良い日は平日でも多くの人が訪れてくつろいだ時間を過ごしている。見事に咲いた桜の下、広場で遊ぶ子どもたちの姿を見ながらのんびりするのも悪くない。
つくし野にてつくし野にて
桜並木が有名になって、毎年多くの花見客が訪れるようになったとは言っても、しょせんは観光地でも公園でもなく住宅街なので花見客用の駐車場などは無い。基本的に電車で訪れるべきだろう。スーパーの駐車場に車を止めておく方法もあるが、それはちょっと反則だろう。つくし野駅前の交差点から西へ向かう坂道も片側だけだが桜並木となっているので余裕があれば歩いてみると良いだろう。
桜咲くつくし野の街