伊勢山は標高50mほどの丘だ。その丘に伊勢神宮の分霊を祀った神明宮が建立されたことから伊勢山と呼ばれるようになったという。1800年代の書物にはすでに記述があるらしい。南に東海道を見下ろし、その向こうに相模湾を望む丘は良い立地だったのだろう。
関東大震災後に戦没者慰霊碑が山上に集められ、桜が植樹されて、1927年(昭和2年)に遊園地として開園したという。1951年(昭和26年)、伊勢山の遊園地は伊勢山公園として供用開始になっている。藤沢市の公園第1号だそうだ(ちなみに藤沢市の市制施行は1940年(昭和15年)のことだ)。1957年(昭和32年)には都市計画の決定により伊勢山は伊勢山緑地となり、以後「伊勢山公園」は通称ということになっている。