限られた面積の庭園の中だから山肌一面を染め上げる紅葉の名所のような壮観さを楽しむことはできないが、“縮景”としての繊細な美しさは見事なもので、景観のひとつひとつを丁寧に楽しみたいと思わせてくれる。園内を歩いていると、はっとするほど美しい景観に出会うことが少なくない。そうした驚きを楽しみながら、紅葉の六義園を楽しみたい。
紅葉の時期、六義園は夜のライトアップも行われるようで、訪れたとき(2008年)にも11月下旬から12月中旬にかけて「紅葉と大名庭園のライトアップ」と題したライトアップが行われているようだった。ライトアップされた紅葉は幻想的な美しさだ。時間の都合のつく人は夜のライトアップも楽しむといい。