

JR日南線串間駅の駅舎は2007年(平成19年)2月末から2023年(令和5年)3月まで、「くしま駅の駅」と名付けられて農林水産物直売店としても使われていた。直売店は株式会社串間青果地方卸売市場が市から委託を受けて運営し、青果物や水産品の他、お土産品など、多種の商品を取り扱っていた。新鮮な地獲れの魚介が買えるとあって地元の人の利用も多く、なかなか賑わっていた。

当時、この「くしま駅の駅」を「道の駅」として申請する構想があったらしいのだが、結局、「道の駅」は串間駅とは交差点を挟んだ西側に、市街地の一角を再開発する形で設けられ(「道の駅くしま」は2021年(令和3年)4月にプレオープン、2022年(令和4年)4月23日にグランドオープンしている)、「くしま駅の駅」は閉店、串間駅周辺を「道の駅」とする計画が実現することはなかった。

当時の駅舎は白と黄色に塗り分けられ、ずいぶんと派手な外観だった。1962年(昭和37年)に建てられた駅舎をリニューアルしたものだった。建物南側の大部分が「くしま駅の駅」として使用され、駅としての機能は北側の一角にコンパクトに集約されていた。その駅舎も「道の駅くしま」がオープンしたことを受けてか、施設の老朽化もあり、完全に取り壊され、跡地には新しい駅舎が建てられた。新しい駅舎は旧駅舎に比べれば小さなものだが、利用者の少なくなった日南線の駅としては十分なものなのだろう。












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ページ内の写真は2010年夏に撮影したものです。本文は2025年12月に作成しました。