国道448号を南下し、都井岬も近い大納地区にさしかかると美しい入り江が眼前に広がる。「恋ヶ浦」という。尾根で隔てられた南側に位置する宮ノ浦の集落に、昔、鳥羽上皇が上陸したという伝説があり、その鳥羽上皇が丘の上から都を恋しがったというので「恋ヶ浦」と呼ばれるようになったという。そのロマンティックな名はとても印象的で、昔から地元ではよく知られていたものだった。...Read More
青島から折生迫を過ぎて、青島トンネルを抜けてきた日南線はやがて海辺の駅に到着する。内海駅だ。川の河口部が細長く陸地に入り込んだ湾を形作っており、そこから「内海」の名がある。湾はそのまま天然の良港となって、かつて一時期は宮崎市の海の玄関としての役割を担ったこともあった。その湾の西南側の岸辺に内海駅はある。Read More
青島駅は有名な観光地である青島への鉄路の玄関口だ。「青島駅」という駅はそもそもは大淀駅(現在の南宮崎駅)と内海港を繋いで開業した宮崎軽便鉄道の駅として開業した。1913年(大正2年)10月31日のことだ。やがて時代が下り、1963年(昭和38年)に日南線が全線開通、青島駅は日南線の駅として再出発することになる。現在の駅舎はその際に建てられたものだ。...Read More