相模原市緑区橋本〜西橋本
橋本駅南口周辺
Visited in January 2025

よく晴れた一月半ば、橋本駅の南口周辺を歩いた。橋本駅の南口では現在リニア中央新幹線の神奈川県駅(仮称)の工事が進んでいる。完成すれば周辺の景観も大きく変わるだろう。工事中の風景なども見ながら、のんびりと歩いてみたい。
橋本駅の南口周辺を歩こうという予定だが、とりあえず北口に出た。北口にはペデストリアンデッキが設けられ、駅と周辺の商業施設とを繋いでいる。以前、橋本駅から北へ辿り、境川の辺りまで歩いてみたことがあった。橋本には日常的に訪れることも多いところだが、ゆっくりと歩いてみると新たな発見も多く、楽しい散策だった記憶がある。デッキから下へ降り、今回は北ではなく、西へ向かおう。細道へ入り込んで西へ辿り、「大山街道踏切」で横浜線の線路を渡って線路の南側へ移る。踏切から150mほど南へ下った「橋本二丁目」交差点の脇に「大山道」を示す石柱が建っている。踏切の名にも「大山街道」とある。この道がかつての大山道なのだろう。
「橋本二丁目」交差点から西へ200mと少し辿ると「橋本駅南入口」交差点だ。目の前を国道16号が横切っている。交通量はたいへんに多い。交差点には国道16号を横切る横断歩道は設けられていない。その代わりに横断地下道がある。この横断地下道は2013年(平成25年)7月に開通したものだ。地下道の存在は完成当時から知っているが、実際に通ってみるのは実は初めてだ。横断地下道はなかなか広く明るい印象だ。
橋本駅南入口横断地下道を通って国道16号の西側へ出る。「橋本駅南入口」交差点から西へ相模原市道の橋本駅西口線が延びる。少し西へ進むと道路の北側に緑区合同庁舎が建っている。この合同庁舎は2013年(平成25年)に竣工、使用が開始されたものだ。この辺りは近年になって大きく様変わりしたところだ。西橋本五丁目にはかつて国鉄車輌センターがあった。国鉄車輌センターは1984年(昭和59年)に閉鎖され、その後再開発事業が始まったが、なかなか事業は進まなかった。大きく進展するのは1996年(平成8年)に橋本郵便局が開局してからだ。2000年代になるとさがみはら産業創造センターや高層住宅のオラリオンサイト、相模原警察署などが次々に建設されて現在に至っている。すでに昔の風景を思い出しことも難しい。
緑区合同庁舎の西側には橋本公園という公園が設けられている。この公園も再開発事業の一環で設置された公園だ。1.14haの面積を有し、その全域を平坦な広場が占めている。広場の外縁部にはソメイヨシノや河津桜が植えられており、それぞれの花期には春爛漫の景色を見せてくれる。近年、桜の名所として広く知られるようになった。今は真冬、桜は葉を落とし、何本かの常緑樹の緑が冬の日差しを浴びている。南側から公園を見ると、その背景にはオラリオンサイトの高層ビルが聳えている。その風景も面白い興趣を感じさせてくれる。
「橋本駅南入口」交差点から国道16号を400mほど南へ下ったところに「橋本変電所前」交差点がある。交差点の名が示すように、交差点の南東側には東京電力パワーグリッド株式会社の橋本変電所がある。近くを通りかかる度に、塀の向こうに見え隠れする変電所の設備や聳え立つ送電鉄塔の姿に何か心惹かれるものを感じて、いつか機会を設けて変電所の周囲を歩いてみたいと思っていた。国道16号側から南側を回って東側へと、変電所の周りを歩いてみる。見上げると冬の青空を背景に鉄塔の姿がなかなかの迫力だ。変電所北側の道に出て東を見れば、変電所から東へ向けて送電線が延び、鉄塔が並ぶ。その風景も独特の興趣を感じさせてくれる。“送電マニア”の人ならぜひとも訪れてみたい場所だろう。
橋本変電所の北東側ではリニア中央新幹線の神奈川県駅(仮称)の工事が行われている。敷地はフェンスで囲まれている。工事車両の出入り口から中を覗き見ることができるが、工事の中心は地下深くで、地表の様子からは工事の全容はつかめない。かつてここには神奈川県立相原高等学校が建っていた。2018年度(平成30年度)までは使用されていたが、リニア中央新幹線神奈川県駅(仮称)の建設のため、2019年(平成31年)に橋本台四丁目に移転している。工事エリアの外縁部には相原高校の門柱が残されていた。やがてこれも撤去されるだろう。工事エリアを回り込んで北へ辿れば橋本駅だ。工事の様子を眺めながら駅に向かい、今回の散策を終えることにしたい。

以前から橋本駅の南口周辺を歩いてみたいと思っていた。今はちょうどリニア中央新幹線神奈川県駅(仮称)の工事中、その様子を少しだけ写真に収めたかったし、橋本公園や橋本変電所の辺りも歩いてみたいと思っていた。ようやく機会を設けて訪ねることができた。やがて新駅が完成すれば、この辺りの風景は激変するだろう。その前の風景を見ておくことができてよかったかもしれない。





