相模原市緑区西橋本
橋本公園
Visited in April 2025

相模原市緑区西橋本5丁目の東部に橋本公園という公園が設けられている。1.14haの面積を有する“近隣公園”で、近隣に暮らす人たちの憩いの場になっている公園だ。
橋本公園は東西に長く、西側と南側は道路に面し、東側には緑区総合庁舎、北側にはオラリオンサイトという大規模集合住宅の敷地に隣接している。中央には広場が置かれている。広場の東側半分は単なる地面の広場だが西側は草はらになっている。広場の外縁部には木々が並び、その緑に包まれるようにして市街地の中でありながら広場は潤いのある空間を成している。交通量の少なくない道路に面してはいるが、広場の中は木々に包まれて意外なほど喧噪感を感じない。公園南側南端部にはカワヅザクラとソメイヨシノが並ぶ。特にカワヅザクラが見頃になると圧巻の景観で、その見事さが広く知られるようになった。
オラリオンサイトや緑区総合庁舎、そしてこの橋本公園のある辺りは、かつて国鉄の車輌センターがあったところだ。車両センターは1984年(昭和59年)に閉鎖され、その後に再開発が行われた。現在では整然とした街並みに姿を変え、往時の風景を思い出すことも難しくなってしまった。公園西南側の「サンエールさがみはら」交差点側から公園を眺めると、公園の木々の緑の背景にはオラリオンサイトの高層の建物や緑区総合庁舎が見える。なかなか印象的な風景で、今の西橋本を象徴する風景と言えるかもしれない。

橋本公園は特筆するような設備はなく、遠方から訪ねたくなるような性格は持っていない。あくまで近隣に暮らす人たちのための公園だ。普段はオラリオンサイトに暮らす人たちの“共同の大きな庭”のように機能しているのではないか。再開発された市街地の中のオアシスのような、素敵な公園だ。




