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横浜市緑区寺山町
紫陽花の咲く四季の森公園プロムナード
Visited in June 2024
紫陽花の咲く四季の森公園プロムナード
JR横浜線中山駅近くから神奈川県立四季の森公園の「北口広場」まで、寺山町の住宅地の中を「四季の森公園プロムナード」と呼ばれる遊歩道が延びている。「四季の森公園プロムナード」の沿道には紫陽花が数多く植栽され、六月には美しい景観を見せる。紫陽花が見頃を迎えた六月半ば、四季の森公園プロムナードを歩いた。
紫陽花の咲く四季の森公園プロムナード JR横浜線の中山駅を南口に出て、横浜銀行の脇から「中山商店街」と書かれたアーチを横目にそのまま真っ直ぐに南へ向かう道を辿ると、200mほどで「中山駅南口入口」交差点だ。交差点の北西側の角には地蔵尊が祀られている。

交差点を渡って数十メートル西へ行くと、緑区役所の脇を南へ延びる遊歩道がある。遊歩道は寺山町の住宅地の中を辿って神奈川県立四季の森公園の北口へ至っている。これが「四季の森公園プロムナード」だ。700mほどの長さの遊歩道だが、沿道には数多くの紫陽花が植えられており、六月になれば美しい景観でプロムナードを彩ってくれる。

紫陽花の咲く四季の森公園プロムナード この辺りは両脇が小高い丘陵地となっていて、その間に横たわる谷戸の地形だ。プロムナードの東側(四季の森公園に向かって左手)には丘の端となった斜面が続き、西側には住宅が建ち並んでいる。その中を縫うようにプロムナードが延びる。そのような地形だから、プロムナードはひっそりと静かな佇まいだ。

そのプロムナードの道脇に数多くの紫陽花が植えられている。紫陽花の花がひっそりとしたプロムードの空気感によく似合う。紫陽花は一般的な品種で、特に珍しいものがあるわけではないが、ウズアジサイやアナベルの姿もあって景観に表情の違いを与えている。それほど広いプロムナードではないから、沿道に咲く紫陽花に行く手を遮られてしまうような場面もあるが、それも楽しい。

紫陽花の咲く四季の森公園プロムナード プロムナードの中間点辺り、寺山保育園の脇で東側の丘陵地から一般道がプロムナード脇に降りてきて、丁字路の交差点を成している。この交差点の角、プロムナード脇に小さな緑地スペースが設けられ、数株の紫陽花が植え込まれている。

緑地に植えられた紫陽花はこんもりと花を咲かせ、なかなか見応えのある景観だ。いろいろな方向から眺めてみれば、さまざまな表情の景観が楽しめる。緑地スペースにはベンチも設置されているから散策途中の一休みにもいいし、紫陽花を背景に記念写真を撮るのにもいい。

紫陽花の咲く四季の森公園プロムナード プロムナードのうち、四季の森公園に近い部分は一般道の歩道という様相だ。歩道の西側には小川が沿っている。この小川はおそらく四季の森公園の池が水源で、北側では暗渠になっている(推測だが、四季の森公園プロムナードの北側部分はこの小川の流路跡なのではないか)。

その小川の岸辺に、ところどころで紫陽花が咲いている。紫陽花の数は北側部分ほど多くはないが、小川と紫陽花との取り合わせが良い風情だ。寺山保育園脇から約350m(ちょうどプロムナードの半分の距離)を辿れば四季の森公園の北口だ。
紫陽花の咲く四季の森公園プロムナード 四季の森公園プロムナードの紫陽花が見頃を迎える六月半ば、地元の町会や中山商店街などが主催して“紫陽花まつり”が開催されるようだ。

2024年(令和6年)の「アジサイまつり」は寺山町自治会の主催によって開催され、寺山保育園の駐車場を会場に露店なども出て、なかなかの賑わいを見せていた。こうしたイベントの賑わいの好きな人なら、開催日程を調べて、それに合わせて出かけてみるといいだろう。
紫陽花の咲く四季の森公園プロムナード
四季の森公園プロムナードは文字通り中山駅から四季の森公園へ向かう人が辿るプロムナードとしての役割を担っており、目的地として認知されることはほとんどないと言っていいと思うが、紫陽花の時期の四季の森公園プロムナードは紫陽花観賞のための目的地として訪ねてみたいところだ。特に駅に近い北側部分はプロムナード沿いに咲き誇る紫陽花の景観が素晴らしく、紫陽花好き、花好きの人にはお勧めだ。

四季の森公園プロムナードの紫陽花を堪能した跡は四季の森公園に足を延ばすのもお勧めだ。四季の森公園には紫陽花は少ないが、東端部の「さくらの谷」で見事な景観を見ることができる。紫陽花の他にもさまざまな花々を見ることができる。
紫陽花の咲く四季の森公園プロムナード
紫陽花の咲く四季の森公園プロムナード
紫陽花の咲く四季の森公園プロムナード