横浜市緑区寺山町
−四季の森公園−
紫陽花の咲く四季の森公園
Visited in June 2024

横浜市緑区の四季の森公園は里山風景を残した広大な公園だ。六月になれば緑濃い園内を紫陽花や立葵、蛍袋といった花々が彩る。空気の中に夏の気配が濃厚になった季節、花々を探しながらの園内散策が楽しい。

園路は200m足らずの短い距離だが、緩やかに曲がりながら延びる園路に沿って紫陽花が並ぶ景観が美しい。紫陽花は園路の片側だけ(西側の丘の裾だけ)に植えられている。珍しいヤマアジサイなどは植えられていないが、ウズアジサイなど何種類かの紫陽花があり、さまざまな表情が楽しめて飽きずに観賞していくことができる。北口広場や南口広場からは少し距離があるが、紫陽花の花期にはぜひ立ち寄っておきたい。

「しょうぶ園」西側の「あし原湿原」では青々と葦が茂っている。この風景もこの季節ならではのものだろう。「あし原湿原」から西奥へと進むと「ピクニック広場」だが、その途中の園路脇でも数は少ないながら紫陽花を見つけることができる。木陰になった谷にひっそりと咲く様子が良い風情を醸している。

「西口広場」から南へ公園外縁部を辿って園路が延びている。数はそれほど多くないが、この園路脇に紫陽花が植えられている。この辺りは西側に団地が広がっており、団地の風景を背景に見る紫陽花も独特の興趣が感じられる。団地の風景の好きな人にはお勧めかもしれない。

「南口広場」の売店横の園路脇にはカシワバアジサイが植えられている。これも数は少ないが、紫陽花好きの人は覚えておくといい。
「じゃぶじゃぶ池」では水遊びに歓声を上げる子どもたちの姿があり、「清水の谷」の水田は田植えが終わって若い稲が風に揺れている。そうした風景も季節の風情として楽しんでおきたい。

四季の森公園にはさまざまな品種の紫陽花を数多く集めた「紫陽花園」のような施設はなく、紫陽花観賞を目的に訪れるには少し物足りないかもしれない。しかし緑濃い風景の中、この季節ならでは花々を探しながらの散策は楽しい。夏を待つ季節の風情を感じながら、ゆったりと園内を巡るのがお勧めだ。
JR横浜線中山駅近くから四季の森公園の「北口広場」までを繋ぐ「四季の森公園プロムナード」にも数多くの紫陽花が植えられており、美しい景観が楽しめる。紫陽花好きな人なら四季の森公園と併せて訪ねてみるといい。
JR横浜線中山駅近くから四季の森公園の「北口広場」までを繋ぐ「四季の森公園プロムナード」にも数多くの紫陽花が植えられており、美しい景観が楽しめる。紫陽花好きな人なら四季の森公園と併せて訪ねてみるといい。




