
宮崎県宮崎市の中心市街の南側を大淀川が流れている。その河岸、国道220号が大淀川を跨ぐ橘橋からJR日豊本線の大淀川橋梁の袂まで、約900mの距離に設けられた公園が橘公園である。その中でも橘橋から県道341号が大淀川を跨ぐ大淀大橋までの約700mの区間は、フェニックスの並木が施され、赤白や青白のストライプでカラフルに彩色されたテント「ロンブル」が並び、南国情緒溢れる景観を織り成している。この景観こそは、“観光宮崎”を代表するもの、いわば“観光宮崎の顔”である。










1964年(昭和39年)に宮崎を訪れた川端康成は宮崎観光ホテルの西館A棟、和洋室のある522号室に宿泊した。ホテル側は2014年(平成26年)頃から建物の耐震化に伴うリニューアルを検討、西館の全客室は洋室に改装される予定だったが、川端が宿泊した部屋の保存を求める声も多く、2019年(平成31年)3月、522号室に限って間取りや内装をそのまま維持することをホテル側が決定している。以後、同室は川端縁の資料などを展示しつつ、客室として活用するという。






