日南線の旅〜踏切の風景
長野踏切
長野踏切
榎原駅を出発して串間市方面へと向かう日南線は、数キロで古大内の集落を抜けてゆく。古大内川橋梁を過ぎて間もなく、この長野踏切を通過する。線路は南側を通る国道220号から直線距離で百数十メートル離れているが、国道も線路も少し高みとなっているために、国道からも踏切が見えている。
長野踏切
国道から北へ逸れた細道が田畑の中を抜けて行き、この踏切を越えてさらに山間へと辿っている。踏切には警報器と遮断機が設置されているが、道は車一台分ほどの幅しかなく、大型車両は通行禁止だ。道は山間へと辿り、大束の中心部と大平とを繋ぐ県道3号へと抜け出るのだが、交通量の多くない状況では“抜け道”としての利用価値は低く、通り抜ける車もほとんどない。
長野踏切
長野踏切
周辺は奈留川の河畔に広がる長閑な田園地帯だ。山々に囲まれた平地に田畑が開かれ、山裾に家々が点在する。特に東側は家々が集まって集落を成している。日南線の線路は、その中の丘を削り、川を橋梁で跨ぎ、低地に堤を築いて通されたものだろう。踏切から西側は堤体の上を線路が辿っている。その上を日南線の列車が通過するのを国道から見れば、緑の丘を背景にした姿が美しい。
長野踏切
INFORMATION
長野踏切
【所】串間市奈留
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ページ内の写真は2017年夏に撮影したものです。本文は2018年6月に作成しました。