国道448号を南下し、恋ヶ浦を過ぎて「恋ヶ浦トンネル」を抜けると、小さな漁港を抱えた集落に至る。この集落を「宮ノ浦」という。昔、鳥羽上皇が船でこの地を訪れたという伝説があり、それが「宮ノ浦」の地名の起こりであるともいう。両脇を岬に挟まれた入江を成しているために良港としての地形の利があり、古くから人々の営みがあったのだろう。今では小さな海辺の集落だが、鄙びた佇まいの中に郷愁を誘われ、のんびりと歩いてみるとなかなか楽しい。Read More
青島駅は、説明するまでもなく、有名な観光地である青島への鉄路の玄関口だ。「鬼の洗濯板」や島内に鎮座する青島神社などで有名な青島は古くから景勝地として知られ、訪れる人も多かったようだ。青島駅という駅は宮崎軽便鉄道が大淀駅(現在の南宮崎駅)と内海港を繋いでいた頃から存在していたが、現在の青島駅の実質的な始まりは日南線が全線開通する1963年(昭和38年)のことである。...Read More