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多摩市豊ヶ丘一丁目の中央あたり、京王相模原線と小田急多摩線の線路が併走する南側に、豊ヶ丘北公園がある。公園は丘陵の北斜面の林を利用して造られたもののようで、そのほぼすべてを鬱蒼とした雑木林が占めている。もちろん公園として整備された際に植栽された木々もあるように思えるが、一部にはかつての多摩丘陵の様相をそのままに残しているような部分もあり、林の中を辿る散策路を歩けばちょっとした「里山歩き」気分で楽しめる。 |
北斜面となった公園のほぼすべてを林が占めており、その中を縫って散策路が延びる。公園の東端と西側、南端にはそれぞれ小さな広場があり、そのそれぞれが公園のエントランスとしての位置づけだろう。特に南端の広場はメインエントランスと言ってよく、駐車場やトイレを置き、その傍らから舗道が南へ延び、豊ヶ丘二丁目の住宅街へと辿ることができる。駐車場脇の広場から公園の西の端に沿って北へ辿ると線路脇にも小さな広場があり、そこから線路を跨いで人道橋が線路北側の住宅街へと繋いでいる。東端の広場は木々に囲まれた円形の空間で、東側のエントランスを担っている。東端の広場には弧を描くパーゴラが設置され、パーゴラは藤棚になっている。南端の広場にも藤棚が設けてあるが、東端の広場のものの方が規模が大きい。訪れた四月の下旬、藤の花はようやく咲き始めているところだった。満開になるときっと見事な景観を見せてくれることだろう。 北斜面の林となった公園の東西を結ぶように、木々の中を散策路が延びている。東端の広場から、あるいは西端、南端の広場のそれぞれから、木々の茂る斜面へとさまざまに散策路が延びる。舗装されているものもあるが、山道を思わせる小道もある。最も北側を辿る散策路は舗装された平坦な小道で、公園の東西を繋ぐ舗道としての役割もあるのだろう。公園内は概ね南側の高所になるほど鬱蒼とした感じになる。おそらく整備を最小限に抑え、昔のままの雑木林が残されたのだろう。「最高点」と記された公園内の高所を辿る散策路は未舗装の小径で、クマザサの生い茂る中をくねくねと辿っている。林の中を歩けば街の喧噪も遠のき、多摩ニュータウンの公園内にいることを忘れて、昔のままの里山の一角に迷い込んだような錯覚さえ感じる。 公園中央辺りには「芝生広場」と名付けられた一角がある。その名からは広々とした芝生の広場を想起してしまうが、林の中にぽっかりと開いた草はらというのが相応しいだろう。爽快な開放感というものは味わえないが、木々に囲まれた落ち着いた佇まいの一角で、のんびりと過ごすには良い場所だ。広場は平坦ではなく少し傾斜を伴っているが、うまく場所を選んでシートを広げて腰を下ろし、野鳥のさえずりを聞きながらランチタイムを過ごすというのもよいかもしれない。 |
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公園は豊ヶ丘の街区のほぼ北端にあり、線路脇ではあるが、永山駅と多摩センター駅とのちょうど中間点付近に位置しているために双方の駅からそれなりに距離がある。駐車場が設けてはあるが駐車スペースは5台分と少なく、実質的には駐車場は無いものと考えた方がよいかもしれない。そうした意味でも、また規模の点から言っても近隣に暮らす人たちのための公園で、身近な公園で雑木林の表情を楽しみたい人にはお薦めできるだろう。南へ舗道を辿ると豊ヶ丘第一公園が近い。小さな公園だが、訪れた時期、ちょうど花水木が美しかった。北へ線路を渡ると乞田川の河畔だ。乞田川の河岸は桜並木で、春の景観の美しさは特筆に値する。季節をうまく選んで、周辺の散策を含めて訪れてみるとよいだろう。 |

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