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薬師池公園の北端部にはハス田が設けられ、夏になると美しい花を咲かせて多くの観賞客を集めている。このハスは「大賀ハス」と呼ばれ、千葉県の検見川遺跡で発見された2000年ほど前のハスの実から発芽したものだという。
二千年の眠りから覚めた古代のハスは大きな話題を呼び、大賀博士の名を取って「大賀ハス」と呼ばれるようになった。「大賀ハス」は千葉県千葉市の千葉公園に移植され、その後、愛好者らの手によって日本全国、さらには海外にも株分けされていく。「大賀ハス」は千葉市の天然記念物に指定され、さらに「千葉市の花」にもなっており、千葉公園には「大賀蓮記念碑」が建てられている。 薬師池公園の案内板によれば、株分けされた「大賀ハス」が相原町の円林寺と大蔵町の柏木常吉氏のところにあるとのことで、それをさらに薬師池公園へ株分けしたものという。 薬師池公園のハス田はかつて古い時代には水田だった場所であるらしい。ハス田の周囲には散策路が設けられ、さらにハス田の中を木道が巡っている。青々と茂ったハスの葉の隙間を縫うように設けられた木道を辿ればハス田の見せるさまざまな表情を楽しむことができる。大きく開いた花はもちろん美しいが、葉の隙間に見え隠れする蕾もなかなか美しい。重なり合って茂る葉そのものも瑞々しい緑が美しく、その葉の上で玉となった水滴の様子にも興趣がある。それらを楽しみながら、夏の朝の風情を味わうのがいい。 千葉公園の大賀ハスは六月頃から開花し、七月には見頃を迎えるようだが、薬師池公園の大賀ハスは七月中旬から八月にかけて花の見頃を迎える。訪れた七月半ば、ようやく咲き始めたという様子だったが、青々と茂った葉の隙間のところどころに美しい花が咲いている。ハスの花は明け方からゆっくりと開花し、お昼を過ぎると閉じてしまう。花を観賞するためには朝方に訪れなくてはならない。朝七時半頃に訪れたのだが、すでに多くの人々が観賞に訪れていた。そもそもハスの花は独特の印象を持っているが、これが二千年前にも咲いていた花なのかと思いながら見るとなかなか不思議な気持ちになる。美しい花である。 |

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