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横浜市中区山手町
−山手公園−
桜咲く山手公園
March 2018
桜咲く山手公園
山手公園は桜の名所である。山手公園は明治の初めに山手の居留地に暮らす外国人たちのために日本初の西洋式公園として造られ、日本に於けるテニス発祥の地としても知られる公園だが、それだけに園内には老木らしい桜が多く、圧巻の景観を見せる。
桜咲く山手公園

桜咲く山手公園

桜咲く山手公園

桜咲く山手公園
“桜の名所”とは言っても、広く知られて大勢の花見客が訪れるというわけではない。そもそも横浜山手の一般的な観光ルートからは少し外れたところに位置する山手公園だから、桜の季節にもそれほどの賑わいを見せるわけではない。その意味では“お花見の穴場”と言っていいかもしれない。“知る人ぞ知る桜の名所”的なところが素敵だ。

ヒマラヤ杉の茂る園内は桜の季節にも緑濃く、その中に咲く桜はとても鮮やかな印象がある。公園全体が桜に包まれるような規模ではなく、桜があるのは公園の中央部に限られるが、桜の木はどれも大きく、頭上を覆うように咲き誇る様子は“名所”の形容に恥じない。桜を見上げながらのんびりと散策を楽しむのもよく、ベンチに腰を下ろしてのんびりと過ごすのもいい。

現在はテニスクラブのクラブハウスとして使われている旧山手68番館も桜に覆われている。旧山手68番館と桜の取り合わせは殊更に風趣に富み、さまざまに構図やアングルを変えて写真を撮りたくなってしまう。写真趣味の人ならぜひとも訪れてみるべきだろう。

山手公園の最も奥まったところは芝生の広場になっている。丘上の立地だから南側に視界が開けて開放感のある広場になっている。この広場の南側の隅に、見事なオオシマザクラがある。真っ白な花弁のところどころに芽吹き始めた新緑が混じる色合いが春らしさを漂わせる。桜の下ではのんびりと花見を楽しむ人たちの姿がある。地元の人たちのようだ。穏やかな春の公園らしい風景だ。広場の奥から旧山手68番館の方向を見れば、背景には咲き誇るソメイヨシノが陽光に輝き、ためいきが出るほどの美しさだ。

園内のテニスコートでは地元の人たちがテニスを楽しんでいる。静かな公園にはボールの音がよく響く。そのような公園の穏やかな佇まいを味わいながら、地元の人たちに混じってひとときのんびりと過ごすのがお勧めだろう。飲み物と軽食を持参して、静かなお花見のひとときを過ごすにも好適なところだ。
大勢の花見客で賑わう桜の名所も楽しいが、しっとりとした雰囲気の中で静かなお花見を楽しむのもよいものだ。春の山手公園はそのような穏やかなひとときを提供してくれる。春の山手本通りの散策を楽しむ際に立ち寄ってみるといい。テイクアウトのランチを用意し、桜の咲き誇る山手公園でランチタイムというのもお勧めだ。
桜咲く山手公園