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JR根岸線の石川町駅から元町通りを通り抜け、元町一丁目のあたりから坂を登って山手本通りへと出た。山手本通りでは観光客らしい人々が散策を楽しんでいる。港の見える丘公園から外国人墓地、山手資料館などの並ぶこのあたりはエキゾティックな横浜の風景を象徴する場所でもあり、季節を問わず観光客は多いが、桜の美しいこの季節はいよいよ観光シーズンの到来といった観がある。
外国人墓地を見下ろし、さらにその向こうに横浜の街並みを眺めることのできるこの場所は、この季節は元町公園の桜を正面に据えて美しい景観をさらに引き立たせているようだ。外国人墓地から元町公園にかけての一帯は緑がよく残っているが、その緑の中に淡い桜色がひときわ目立って咲き誇っている様には思わず見とれてしまう。空は春らしく霞んでいるが、その春霞の中に遠くランドマークタワーのシルエットなども見えている。
元町公園へと降りてみることにする。あいにくと園内は整備工事中で無粋なフェンスなどが設置されて立ち入り禁止区域などもあったが、桜は見事だ。特にエリスマン邸脇の小径を入ったところの山手80番館遺跡は覆い被さるような桜が見事で、さらに小径を元町側へと降りてゆくあたりの桜が坂道の風情と相まって何とも言えない良い雰囲気だ。80番館遺跡付近には園内の木立を眼下に見る展望デッキのような場所があるが、ここからの景観もまた美しい。
山手本通りに戻ってさらに西へ進む。代官坂上から西にはフェリスや山手女子などの学校が並び、観光地的雰囲気は薄れてくるが、それだけに穏やかな春の風景が散策にはいい。それらの学校の敷地にも、通り沿いの一般の住宅の庭にも桜が咲き、山手の春を彩っている。この日、どこかの学校ではちょうど入学式だったのか、親に連れられた初々しい姿の女子学生たちの姿があった。
通りから南へと入り込み、山手公園へも訪れてみた。日本庭球発祥の地として有名な公園だが、桜もなかなか見事なもので、テニスコート横の桜の大木が大きく枝を張って咲き誇っている。地元の人なのだろう、テニスとお花見を兼ねて、一汗流した後で桜の下でシートを広げてランチを楽しむグループの姿もあった。
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