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鴨池公園の中を延びる舗道を西へ辿ると「ゆうばえのみち」だ。あるいは公園内の舗道もすでに「ゆうばえのみち」の一部なのかもしれない。鴨池公園のすぐ西側で「ゆうばえのみち」は北側へも延び、牛ヶ谷公園へと繋いでいる。住宅地の中を南へ延びる「ゆうばえのみち」は、この辺りでは鬱蒼とした木々に包まれており、木洩れ日がとても美しい。緑道は周囲に比べれば少し低地になっているようで、もともと谷筋に当たる地形なのかもしれない。緑道の中央部分は舗装されており、自転車やベビーカーでの通行にも困難がない。途中、別の舗道と交差する。この舗道は東へ向けて桜並木だ。春には美しい景色を見せてくれるに違いない。
やがて「からたち公園」の近くを通って一般道の脇へと抜け出る。メゾン桜ヶ丘を回り込むように辿り、横浜上麻生道路の新道を朝霧橋で渡る。朝霧橋とはなかなか風雅な名だ。昭和58年(1983年)3月の竣工とある。朝霧橋を渡ると見花山(みはなやま)の街区だ。見花山も風雅な名だが、もともとは村境を巡って諍いの絶えない土地柄だったらしく、ケンカ山と呼ばれた丘があったということで、ケンカに「見花」の字を当てたものであるらしい。やがて時代の変遷と共に「見花山」はそのまま「みはなやま」と読まれるようになったのだという。朝霧橋からまっすぐにのびる「ゆうばえのみち」を辿って行くと見花山かりん公園だ。小さな公園だが、いつも近所の子どもたちが遊んでいる。園内にはその名が示すように、カリンの木がある。
これまで概して西南に向かって延びてきた「ゆうばえのみち」は見花山かりん公園横で折れて東南へ向かってゆく。見花山かりん公園の南側では「ゆうばえのみち」は一般道路に沿い、「夕やけ橋」で区役所通りを越えると川和富士公園だ。川和富士公園はその名が示すように「川和富士」と呼ばれる小高い丘がある。港北ニュータウン造成以前、この公園近くにあった富士塚を復元したものだという。「川和富士」の頂上には展望台が設けられている。展望台に上るとなかなかの高みで、周囲に広がる眺望が素晴らしい。訪れたとき、近くの小学校の遠足か校外学習のようなものか、子どもたちの遊ぶ姿があった。川和富士に登ったり降りたり、子どもたちにとっては良い遊び場であるようだ。
川和富士公園の横を抜けてゆくと川和東小学校がある。舗道の分かれ道があるが、「ゆうばえのみち」は川和東小学校の外縁に沿って折れる。川和東小学校の南西側には川和中学校が隣接し、「ゆうばえのみち」はふたつの学校を右に見ながらまっすぐに続いている。左はフェンスがあり、その向こうは一段高くなって津田公園だ。津田公園はテニスコートやグラウンドなどを置いた運動公園で、「ゆうばえのみち」に面した扉は閉められており、通常は出入りができないようだ。川和中学校横を過ぎると津田公園の外縁に沿って「ゆうばえのみち」は左手(南東)へ向けて折れる。その角の部分からまっすぐに人道橋を渡って川和台の街区に入ったところに「川和台うめのき公園」がある。小さな公園だが、その名のように梅の木が植栽されているようで、早春には美しい景観を見せてくれることだろう。
南東に向けて延びる「ゆうばえのみち」をそのままに進むとやがて「月出松公園橋」を渡り、月出松公園に着く。月出松公園が「ゆうばえのみち」の南端という位置付けで、公園を取り巻いて外縁部には舗道が辿っている。月出松公園は北側に広場を置き、南側は小高い丘になっている。丘の北側斜面は草はらで、南側斜面は雑木林だ。丘の上からは眺望が広がり、また公園の西端部分は展望テラスのように造られており、西方へ向けての視界が開けている。「ゆうばえのみち」はこの公園で終わっているが、公園の南端部からは加賀原一丁目の街区の中を舗道が南へ延びている。街区の案内板を見ると周辺には「さるすべり」や「ぎんなん」、「もみじ」など、樹木の名を冠した小公園が点在し、舗道を辿ってそれらの公園に行くことができるようだ。時間を体力が許せば、そうした小公園巡りを楽しむのもいい。
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