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八王子市
第43回八王子まつり
Visited in August 2003
第43回八王子まつり
第43回八王子まつりは2003年8月1日(金曜日)から3日(日曜日)にかけて開催された。ちょうど8月初めの三日間の開催となり、キリのよい年だった。八王子まつりは昨年から内容が刷新され、花火大会は秋の開催となって、夏の祭りは山車と御輿を中心としたものになった。昨年までは三日目の午後から夜にかけて甲州街道に交通規制が行われていたのだが、今年はさらに二日目にも交通規制が行われ、広い甲州街道を舞台に山車や御輿が繰り出して賑わった。その二日目の夜に、甲州街道へ出かけてみた。
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日も沈んで暗くなってから、甲州街道へと出かけた。車の通行の止められた甲州街道はお祭りを楽しむ人たちで埋め尽くされている。舗道脇には露店が並んでおり、それぞれの店がお客を迎えて賑わっている。

甲州街道の舗道脇の露店は二日目が終わると撤収されてしまう。三日目の甲州街道での神輿の渡御などが舗道からよく見られるようにとの配慮からだと思うが、そのために以前は交通規制の行われた甲州街道に山車が繰り出す光景と露店の並ぶ光景を同時に見ることはなかった。今年は二日目も交通規制が行われ、歩道には露店が並び、甲州街道には山車が行き交うという風景を見ることができた。山車を見物する人、露店を巡って楽しむ人、そぞろ歩きを楽しむ人、さまざまな人たちが甲州街道を舞台にお祭りを楽しんでいる。

第43回八王子まつり
甲州街道はそれぞれの町の山車が行き交い、見物の人たちが取り囲むように一緒に移動してゆく。カメラを携えてベストショットを狙う写真趣味の人たちの姿も多い。歩道脇では地元のケーブルテレビ局がカメラを構えていた。

それぞれの山車を丹念に見物するもの楽しいが、やはり「辻合わせ」や「ぶっつけ」が見応えがある。「山車辻合わせ」というのは「辻」、すなわち交差点に数台の山車が揃ってお囃子の競演を行うことを言い、山車と山車とを引き合わせてお囃子を競うのを「ぶっつけ」というのだそうだが、やはりこれらの時がいちばんの「見もの」だろう。対峙する山車と競われるお囃子の音色の中に緊張感が漂い、何とも言えない祭りの高揚感がある。
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山車が行き去ってしまうと、甲州街道はまたそぞろ歩きを楽しむ人たちでいっぱいになる。浴衣姿の女の子たちや、家族連れの姿も多い。親に抱かれて眠ってしまっている小さな子どもの姿もある。地元の人たちだけでなく、遠方から訪れた人もあるのだろう。お祭りは9時までだ。8時半頃になると放送があり、9時になると交通規制が解除される旨の注意があったが、甲州街道を行き交う人の姿はなかなか減らなかった。
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昨年の八王子まつりは花火大会が秋に移動されて最初の年で、二日目の夜の行事がどうなるのか少々気がかりだった。西放射線通りに山車が繰り出したが、やはり道が狭かったのが難点だった。今年は二日目も甲州街道に交通規制が行われて祭りの舞台となり、いっそう盛況だったように感じられる。やはり山車の繰り出す勇壮な様子を見る機会が増えるのは楽しい。
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