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境川の河畔を歩いてみたいと思い、十月の下旬に出かけた。今回は東急田園都市線南町田駅を降り、そのあたりから北へ辿って町田駅を目指すことにした。 |
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横浜線長津田駅で東急田園都市線に乗り換え、南町田駅で降りた。この辺りは国道16号の大和バイパスと国道246号との交差点にも近く、昔から車で通り抜けることも少なくなかった。周辺の交通量が多いせいか、少々雑然とした雰囲気もあったところだが、今では大型アウトレットモールの「グランベリーモール」があり、すっかり様変わりしてしまった観がある。南町田駅の南側出口も「グランベリーモール口」という名で、改札を抜けるとすでにそこは「グランベリーモール」だ。
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今回は「グランベリーモール」が目的地ではないからこの外周道路を右手(西)へ辿る。すぐに交差点があり、その向こうに林が見える。鶴間公園の林だ。信号が変わるのを待って道路を渡り、鶴間公園へと進んだ。
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鶴間公園を出て、雨水調整池の横を西へ辿るとすぐに境川の河岸に出る。河岸にはわずかな面積だが緑地のようなものが設けられ、下流側に向かって遊歩道が延びている。下流側に目を向けると小さな橋が架かっており、その橋の赤い色とその向こうのこんもりとした木立の緑とのコントラストが美しい。 ![]()
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やがて公所公園という小さな公園があり、すぐ脇に林が迫っている。「公所」というのはこのあたりの古い地名であるようだ。林の中を細道が降りているので、そのままそれを辿った。やがて視界が開け、目の前に見慣れた風景が広がった。どうやら国道16号に出てしまうようだ。すでに大和市と相模原市との市境のあたりだろう。そのまま16号に出てもつまらないと思って、引き返すように折れて下る坂道に沿ってみた。 すぐに崖下の道へ出て、道は東へ向かっている。ついさきほど丘の上を西に辿ったところを、今度は崖下の道で引き返しているようだ。境川の河岸へ出る道もなさそうなので、そのままその道を辿った。道の右手(南側)は崖で、斜面林に覆われている。左手(北側)は平地で、畑地や水田の中に民家が点在する。民家は昔からの農家というふうで、郷愁を誘うような風景が広がっている。ちょうど稲刈りの作業中の水田もあった。道脇の柿の木では柿の実が日差しを浴びている。 ![]() それらの風景を楽しみながら進むと、ようやく河岸に出る道があった。河岸に出てみると「高木(たかぎ)橋」という小さな橋があった。鶴間橋からわずかに上流側に当たる部分で、丘の上を回ったためにずいぶんと遠回りをした形だが、このような遠回りも散策の楽しみのひとつだ。 |
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やがて「西田橋」という小さな橋を過ぎる。このあたりで対岸はすでに大和市から相模原市になっているはずだ。境川は大きく東へ曲がり始める。その曲がりの部分の頂点あたりに「金山橋」という小さな橋があった。町田市側にはスポーツ広場が広がっている。このあたりまで来たとき、空模様が曇りがちになった。出てきたときには良いお天気だったのだが、雲が出てきて日差しが遮られることが多くなった。お天気を気にしながら進む。
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さらに上流側へと歩を進めるとやがて「鶴金(つるがね)橋」、鶴間と金森とを繋ぐという命名であるのだろうか。このあたりでまた境川は少し西へ曲がっている。橋の南側には小公園があり、ベンチなどが置かれている。散策の途中なのか、腰を下ろして休んでいる人の姿があった。 ![]() 境川が整備された後、現在の境川に沿うように市境も改められていっているはずだが、まだ以前のままなのか、現境川と合致せずに曲がりくねった市境になっている場所が残っている。この鶴金橋のあたりもそのような場所らしく、地図を見ると市境が境川の町田市側へと食い込んでいる。橋を渡る道路を少し町田市側へと進むと「鶴金橋」という名の交差点があるが、その交差点近くにもうひとつの「鶴金橋」があり、下には小さな水路が流れている。これが旧境川の名残なのだろうか。その橋の袂に「上鶴間一番地之碑」という石碑があった。 |
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「上鶴間橋」を過ぎ、小学校の横を過ぎると、前方にすでに町田駅周辺の繁華街の建物が見えてくる。やがて「境橋」、境川を跨ぐ道路は町田駅周辺と相模大野方面とを繋ぐ。現在の境橋は近年架け替えられたもので、「平成9年12月竣工」とある。橋を通行する車も人の流れも多い。 町田駅に向かって帰路を辿ってもよかったのだが、時間に余裕があったので、境川左岸を少し下流側へ引き返してみることにした。境橋のすぐ下流側左岸に、川面近くまで降りてゆけるような場所が設けられている。降りてみると対岸側に体積した土砂と、それを再び浸食して流れてゆく川の様子がよく見える。 |
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出がけには良いお天気だったのだが、途中曇りがちになってしまったのがちょっと残念だった。しかし河岸の散策はやはり楽しい。次の機会には境川河畔をさらに上流側へ、あるいは下流側へも歩いてみたい。そしてまた町田市金森地区の佇まいにも惹かれるものがあった。機会を設けて金森のあちらこちらを歩いてみたいという気がした。 |

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