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「巾着田」を囲む高麗川の流れはほぼ円形を成し、その直径はおよそ500メートル、囲まれた「巾着田」の面積は17ヘクタールほどという。北側の“巾着の口”に当たる部分にはその口を締める紐のように県道15号線(川越日高線)が東西に抜ける。彼岸花の群生地は「巾着田」の南側と西側の河畔にあり、南側が早咲き、西側が遅咲きのゾーンになっている。
今回訪れたのは2007年9月22日土曜日、23日と24日が連休になっており、行楽客も多いのではないかと思われた。予め公式サイトで確認すると「巾着田」の彼岸花はまだまだ咲き始めたばかりのようだったが、そろそろ早咲きの群生地の河岸では見頃を迎えているというので出かけたのだった。駐車場に車を停め、所定の入場料を支払って群生地のエリアに足を踏み入れると(彼岸花の花期には群生地への入場に入場料が必要だ)、広場に露店が並び、大勢の行楽客で賑わっていた。彼岸花の開花期に併せて「曼珠沙華祭り」が開催されているのだ。
入場料を支払った際に貰ったリーフレットに散策マップが描かれている。それを片手に「早咲き群生地」の東側から西側へと歩を進めた。林の中に彼岸花が咲き誇り、その中を縫って散策路が延びている。散策路も大勢の行楽客が行き交っている。彼岸花を眺めながらのんびりと歩く人に混じってカメラのレンズを向ける人の姿も多い。やはり少しばかり時期が早かったようでまだ満開とはいかなかったが、それでも素晴らしい景観だ。特に河岸に近い辺りが開花が進んでいるようで、場所によってはまさに真っ赤な絨毯のように群生した彼岸花が地面を埋め尽くしている。ところどころに白い花も混じっているが、ほとんどは赤い彼岸花だ。河岸の立地だから彼岸花の咲き誇る林の向こうには川面が見え隠れし、日差しを弾いて煌めく。ふと上を見上げれば青々とした木々の緑が日差しに輝いている。それらすべてのものを愉しみながらのんびりと歩こう。
「巾着田」の彼岸花は、その数は百万本ともいう。数字を挙げられてもピンとこないが、歩いても歩いても彼岸花が咲いているという印象で、その規模は予想を超えるものだった。日高市では「日本一の群生地」と謳っているが確かにそうかもしれない。これほどの規模で彼岸花が群生して咲く景観というものを他に見たことがない。まだ満開ではない状態でこれほどであれば、すべての彼岸花が咲き揃ったときの景観は想像を絶する美しさであることだろう。
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