日南線の旅〜踏切の風景
松永踏切
松永踏切
北郷駅から南へ向かう日南線は広渡川の右岸(西岸)を県道430号と寄り添って辿ってゆく。内之田駅の手前150mほどのところで、広渡川左岸を辿る県道28号(日南高岡線)から分岐してきた県道431号(内之田松永線)が日南線の線路を踏切で越えて県道430号(郷之原日南線)に合流する。その踏切が松永踏切である。
松永踏切
県道430号と県道431号とは、ほぼ直角の丁字路交差点を成している。広渡川右岸に広がる水田地帯の中を真っ直ぐに抜ける県道430号に、県道431号が踏切を越えてすぐに突き当たるように交差点を成している形だ。交差点には信号はない。

日南線の線路も、この辺りでは真っ直ぐに水田地帯の中を延びている。踏切脇に立って周辺を見渡してみると山々に囲まれるように横たわる水田地帯の様相がよくわかる。八月半ば、ほとんどの水田ではすでに稲刈りを終えていて、少しばかり殺風景な風景が広がっている。

踏切周辺の現在の住所は「日南市北郷町大藤乙」、踏切の名になっている「松永」は広渡川左岸部、すなわち川向こうの「日南市北郷町松永」に由来する。踏切を通る県道431号が「内之田松永線」であることからも推測できるが、“松永に通じる道に設けられた踏切”であることを、「松永踏切」の名は意味しているのだろう。
松永踏切
松永踏切
松永踏切の150mほど南側には内之田駅があり、踏切脇からもホームが見える。列車が到着する時刻ではなく、駅には人影は無い。県道430号も県道431号もそれほど交通量の多い道路ではない。ときおり地元の人の車が通り抜けてゆく程度だ。静かな夏の朝である。
松永踏切
INFORMATION
松永踏切
【所】日南市北郷町大藤乙
このWEBページは「日南海岸散歩」内「日南線の旅」カテゴリーのコンテンツです。
ページ内の写真は2015年夏に撮影したものです。本文は2016年4月に作成しました。