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丸山橋方面へと進み、途中で右手(東)へ折れて坂を上れば町田ぼたん園だ。坂道の途中、道脇に見事なシラカシが枝を広げている。こんもりとした姿が印象的だ。常緑樹の緑はこの季節にはとくに目立つ。「町田市名木百選」と「町田市指定保護樹木」の双方に指定された樹木である旨が記されたプレートが木の幹に取り付けられている。樹高25m、幹周り3.1mであるそうだ。このシラカシの、道を挟んで向かい側では見事な白梅が花を咲かせている。少し坂の上の方にも白梅と紅梅が日の光を浴びて輝いている。梅と並んで花を咲かせている黄色い花は山茱萸(サンシュユ)だろうか。そうした樹木や花々を楽しみながら坂を上る。
坂を上りきれば町田ぼたん園の少し南側の丘の上へと出る。横手の丘の上の畑地に梅林があり、美しい早春の風景を見せてくれている。この付近はなだらかな起伏の丘の上に畑地が広がり、たいへんに美しい景色が堪能できるところだ。散策を楽しむ人の姿もこの付近がいちばん多く、道脇ではスケッチを楽しむグループの姿もある。この季節の風景は葉を落とした雑木林が少々寒々しい印象だが、梅の花の色彩がそれを補って早春の気配を漂わせている。あちらから見たり、こちらから眺めたり、少し離れて高みから見下ろしたり、畑越しに見える風景を楽しんだり、視点を変えれば景色の表情が変わり、それぞれに美しい。
町田ぼたん園にも立ち寄ってゆこう。町田ぼたん園はその名が示すように牡丹の名所として知られ、四月末から五月上旬の牡丹の花期には多くの訪問客で賑わう。牡丹の花期には入園料が必要だが、それ以外の時期には無料で開放されており、自由に利用することができる。この季節にはもちろん牡丹の花は無いが、園内の随所に梅や馬酔木などが咲いており、充分に楽しめる。園内にはのんびりと散策を楽しむ人たちの姿もあった。和風庭園的な造りの園内は落ち着いた佇まいで、散策中の一休みにもよい場所だ。園内を一巡りした後はベンチに腰を下ろし、少し休憩してゆくことにしよう。
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