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六月の半ば、梅雨の晴れ間の快晴の日に、恩田川の河畔を歩いた。中山駅から恩田川に沿って小山町の水田地帯の中を歩き、さつきが丘で偶然見つけた喫茶店で思いがけず楽しいランチタイムを過ごすことができた。喫茶店を後にして、午後は十日市場のあたりからさらに恩田川の上流へ向かって歩いた。十日市場町のあたりから上流へ向けて都県境を越えて町田市に至るまで、恩田川は横浜市緑区と青葉区の区境にあたっている。川の北岸は青葉区、南岸は緑区だ。ときおり橋を渡って南岸を歩いたり北岸を歩いたり、緑区と青葉区を行き来して、最終的には町田市へ至る散策だった。 |
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お昼を過ぎて少々風が出てきたようだった。吹き渡る風に若い稲の葉がそよぎ、さわさわと音を立てる。ずいぶん長い間この音を聞いていなかった気がして、とても懐かしい感じがする。この時期の稲の葉が風にそよぐ音には独特の響きがある。木立の葉の響きとも違うし、草はらの風の音とも違う。わずかに重さがあって、少し湿って、涼やかで青々とした音だ。「さわさわ」というより「しゃらしゃら」という感じに近く、その響きにはどこか遠い潮騒を思わせるものがある。この音がとてもいい。
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成瀬駅に着いた頃には午後の一休みにちょうど良い時刻だった。駅の周辺にはさまざまなお店があって食事や休憩には困らないが、今回の散策の締めくくりは、駅の東側にあるドーナツショップを選んでみるのもよいかもしれない。
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今回の散策は梅雨の晴れ間の快晴の空に誘われて少しばかり距離を伸ばした。この区間は恩田川流域に広がる水田地帯が最大の魅力だ。特に恩田町のあたりは昔ながらののどかな田園風景が広がっていて散策も楽しい。さらに恩田町の北部へと足を延ばせば、「恩田の谷戸」と通称される美しい谷戸が残っている。四季折々に見せる田圃の表情を求めての散策が楽しい。 |

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