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横浜市青葉区の恩田町をまた歩いてみたいと思い、秋晴れの九月中旬に出かけた。恩田町は市街化の波が間近に迫りながらも古き佳き里山の風景を残すところだ。六月の田植えが終わった頃に歩いたことがあったから、彼岸花の咲く季節の風景も見てみたいと思っていたのだ。以前歩いたときには長津田駅で横浜線を降りて恩田川河畔から奈良川上流部分へ向かい、西へ辿って成瀬方面へと歩いたから、今回はその反対のコースを選んでみた。横浜線の成瀬駅で降り、都県境の尾根道から恩田町の北端部分を東に辿っていこう。 |
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南北に通る道路の西側の歩道を南に辿ると、歩道脇に「熊ヶ谷横穴墓群」を示す案内板がある。そこに記された解説に依れば、奈良川の西側丘陵部には横穴墓が多いのだそうだ。この熊ヶ谷横穴墓群は1982年、1983年(昭和57年、58年)に発掘調査が行われ、全部で25基の横穴墓が発見されたという。墓は6世紀後半から7世紀頃にかけて造られたもので、鉄刀などの武器や耳環、勾玉などの装身具も出土し、当時この地を治めた有力者の墓であるらしい。残念ながら現在は非公開で、見学することはできない。
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薬師堂の西、道路と奈良川を挟んだ向こう側にはちょうど東急こどもの国線の恩田駅が見えている。県道を少し北へ行けば踏切と橋がある。今回の散策はこの辺りで終わりにして、恩田駅から帰路を辿ろう。 |
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少し時期が早いだろうかと心配していたのだが、うまく彼岸花の咲く風景を楽しむことができたのは良かった。季節が変わると田圃や里山の表情も変わり、何度歩いても飽きることがない。新緑の頃や晩秋の頃にもまた歩いてみたい。 |

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