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「開港広場」前の交差点から海側へと歩くと、大きな客船ターミナルがある。「横浜港大さん橋国際客船ターミナル」という。いわゆる「大さん橋」である。 |
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この付近はかつて横浜開港期に石組みの波止場が設けられた場所だった。1800年代の終わり頃、この波止場の東側のもの、当時「イギリス波止場」と呼ばれたものの延長上に鉄さん橋が設けられた。イギリス人技師パーマーの設計による鉄さん橋は460メートルほどの長さのもので、1894年(明治27年)に竣工、これが横浜港に於ける最初の築港工事だという。この鉄さん橋が現在の「大さん橋」の原型で、完成後は関東大震災による被害と復興、戦後の米軍による接収などを経ながら、幾たびかの改修を重ねて客船ターミナルとして使用されてきた。1975年(昭和50年)には有名なイギリス客船「クイーン・エリザベス2」が入港、停泊中の三日間に50万人以上の見学者が訪れたという。 その客船ターミナルもやがて老朽化、平成の時代になって大規模な改修工事が行われることになった。1993年(平成5年)に代替ターミナルが完成、2000年(平成12年)にターミナル新築工事が始まり、2002年(平成14年)6月に現在の客船ターミナルが完成している。 |

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「開港広場」前の交差点から海の方へ歩いてゆくとすぐに客船ターミナルに着く。アプローチの道路から緩やかに坂になって続き、真正面は車寄せの向こうにエントランスがある。車道の両脇の舗道はボードウォークのスロープで、途中からは客船ターミナルの建物の屋上部分へと向かうスロープが設けられている。
この屋上広場の中央部分は、スロープが複雑に組み合わさって三次元曲面を成している。とても不思議な気持ちになる形状なのだが、海洋面のうねりを表現したものなのかもしれない。実はこの客船ターミナルの建物はいっさいの柱や梁が無い構造であるらしく、おそらくこの不思議な三次元曲面の構造自体で屋上部分、すなわち屋根を支えているのだろう。 |
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客船ターミナルの建物には柱や梁が無いとのことだが、階段も無いという。階段の代わりに設けられたスロープから二階部分に降りると、柱の無い大空間の中に出入国ロビーや税関などが置かれ、最も奧の部分、すなわち突端部分には「大さん橋ホール」という施設が設けられている。「大さん橋ホール」は2002年12月1日に完成、これに併せて「横浜港大さん橋国際客船ターミナル」もグランドオープンを迎えている。一階部分は駐車場で、400台ほどの駐車が可能という。
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横浜観光や散策に訪れた立場では、「大さん橋」はやはり屋上広場からの景観が魅力だろう。赤レンガ倉庫やみなとみらいのビル群を海側から見る視点が楽しい。海外の著名な客船が停泊中であればさらに楽しいだろう。そして時には、客船ターミナルからのクルーズを楽しむのもよいものかもしれない。 |

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