イチョウ並木ということなら
日本大通りもそうなのだが、JR根岸線を関内で降り、
横浜公園を抜けて山下公園通りへと向かう途中に日本大通りを経由してみると、残念ながら一部の樹が黄葉しているだけで全体的にはまだまだ葉は緑だった。これでは山下公園通りも期待できないかと少々覚悟していた。
開港広場前を過ぎ、交差点を渡ってシルクセンターの前まで進むと、嬉しいことに山下公園通りはなかなか良い色に染まっている。中には緑の樹もあるが、黄葉には個体差もあるようで、少しくらいは仕方のないところだ。すでにお昼に近い時刻だったが、深まった季節の陽光は通りの斜め前方から低く差して、道路脇に並ぶビルによって遮られることが多く、せっかくの黄葉も日の光に輝くところがそれほど多くないのが残念だ。
左手の
山下公園に目をやると初夏から夏あたりの季節ほどではないにせよ、やはり人の姿は多い。山下公園通りにも観光客らしい人の姿は少なくない。修学旅行らしき女子高校生が通りかかったスーツ姿の男性になにやら道を訊ねる姿もある。そういった光景は横浜のこの辺りではよく見るものだが、訊かれる方の人たちもそれに慣れている様子なのが見ていて楽しい。
山下公園の中央口を過ぎる辺りから、並木のイチョウはますます見事な景観を見せてくれる。山下公園通りはその道脇にはシルクセンター、県民ホール、ホテルニューグランド、マリンタワー、横浜人形の家と有名な建物がずらりと並び、それらを見ながら歩くだけでも充分に楽しい。
山下公園通りの山下橋側の端、
山下公園の「せかいの広場」と「横浜人形の家」とを繋ぐ「ポーリン橋」という人道橋が架かっているが、この橋の上からの並木の景観がなかなか美しい。まっすぐに伸びる黄金の並木のさらに向こうにはみなとみらい地区の高層ビル群が見え隠れして、頭上を見上げると黄葉の枝の上方にマリンタワーが見える。「ポーリン橋」には傍らのイチョウの枝が覆い被さるようにすぐ近くまで迫り、それを背景に記念撮影をする人の姿も少なくない。
黄葉を楽しみながらのんびりと歩くのももちろん味わいのあるものだが、道脇の喫茶店やレストランで窓の外の景色を眺めながら過ごすひとときも良いものだろう。山下通りの散策を楽しんだ後は中華街や
元町に足を延ばすのも良いかもしれない。