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篠原八幡神社は、境内の御由緒書に依れば、鳥羽院の建久3年(1192年)に武蔵国太知波奈郡(橘樹郡)(むさしのくにたちばなごうり)鈴木村の鎮守として鎌倉八幡宮より勧請され、同村会下谷(えがやと)に創建されたものという。当初は鶴崎八幡と称していたが、寛永8年(1666年)に社殿を再建し、若宮八幡と改称され、後に鈴木村が篠原村と改称された際には、八幡大神と改称されたという。天保6年(1835年)には10年の歳月をかけて社殿を再建し、現在の社殿構造は当時のものであるらしい。関東大震災では拝殿が傾いてしまい、昭和3年(1928年)に再建されたとある。この時に拝殿は茅葺きから銅板葺きに改められ、昭和48年(1973年)には本殿の修復に伴ってすべてが銅板葺きになったものという。平成3年(1991年)には創建800年の祭典が行われたようで、境内の一角に記念碑が置かれ、祭典委員会の人たちの名が刻まれている。
八幡社であるから祭神は誉田別命(ほんだわけのみこと)、すなわち応神天皇で、例大祭は8月最後の土日に執り行われ、たいそう賑わうらしい。見ているとお参りに訪れる人の姿が少なくない。地元の人たちが通りがかりに参拝してゆくといった様子だ。訪れたとき、境内には見事な鉢植えの菊の花が飾られていた。見れば「篠原青年部寄贈」とある。参拝の人の中には菊の花をゆっくりと観賞してゆく姿もあった。歴史の古い神社だけあって境内にはクスノキの大木やイチョウ、ケヤキ、サクラといった木々が頭上で枝を広げている。鳥居横で悠々とした姿で聳えるケヤキも横浜市の名木古木に指定された御神木で、ひときわ眼を引く。こうした大木に興味のある人であれば、この御神木のケヤキだけでも見ておきたいところだ。
 
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