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内海駅を出て南に向かう日南線は、しばらく国道220号線と並んで海岸を走る。車窓からは海が見え、引き潮の時刻であれば海岸に広く姿を現す「鬼の洗濯板」の姿も見ることができる。やがて海岸を離れて野島の集落の傍らを過ぎ、短いトンネルを抜けて再び海岸に出ると同時に小さな駅に到着する。小内海の駅だ。内海と同様に入江を成し、しかし内海ほど大きな規模のものではないという地形の特徴を、「小内海」というその名が示している。
この辺りでは日南線の線路は山肌に張り付くように海岸を辿っているが、その途中に辛うじて狭いホームを設置して小内海の駅は設けられている。ホームには屋根のあるベンチが置かれてはいるが、駅舎などはなく、並行する国道から急な階段を上るといきなりホームだ。もちろん駅付近の国道にも「駅前」的な風情は皆無だ。国道脇の階段入口に「JR小内海」と記したプレートが設置されているのが、「駅前」としての佇まいのほぼすべてと言っていいかもしれない。
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