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宮ノ浦の集落は三方を山に囲まれた谷間にあり、中央を流れる宮ノ浦川の河口部の河畔に家々が密集し、川の上流部河畔のわずかな平地に水田を抱えている。川の両岸に道路が抜けて、その道沿いに家々が並ぶ。川沿いに並ぶ家々の中には小さな商店もあるが、大きなスーパーなどはない。道にはガードレールもなく、道幅も車一台が通れるほどしかないが、そうした佇まいものどかな印象があって楽しい。
夏の午後、強い日差しを避けてか、地元の人たちの行き交いもあまりない。ときおり自転車や原付のバイクでゆっくりと走り抜ける人の姿があるくらいだ。もちろん観光地でもないから観光客の姿も無い。小さな集落で、のんびりと歩いてみてもすぐに一回りできてしまう。川沿いに並ぶ家々の佇まいなどを眺めながら歩くのは楽しい。古い造りの家が低くできているのは、台風などの際に強風による被害を防ぐ目的があったのだろうか。ところどころで川を跨ぐ小さな橋の姿もいいし、川の描く緩やかな曲線の様子もいい。夏の日差しを浴びて静かに横たわる集落の様子は懐かしさを誘うような興趣がある。
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