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町田市下小山田町
−小山田緑地−
大久保分園
May 2018
小山田緑地大久保分園
小山田緑地本園の北西、梅木窪分園のアサザ池のある谷戸からは西の尾根を越えたところに大久保分園がある。大久保分園は、「トンボ池」や「大久保谷戸」、眺望の開けた尾根道、さらに周辺の飛び地などから構成されている。大久保分園は西から入り込んできた「善次ヶ谷戸」の奥まったところに位置し、辺りには民家も点在する。周辺の丘には畑地が広がり、美しい丘陵の風景が楽しめるところだ。
小山田緑地大久保分園/トンボ池
谷戸の最も奥まったあたり、窪地となった地形の中央部に「トンボ池」という池が横たわっている。その名の通り、夏にはトンボが多く見られる池だが、他にもさまざまな水生植物や水辺の生き物の姿も見ることができる。端の方には池を渡るように木道が設置されている。桟橋のように池の中央部あたりまで延ばされた木道もある。木道からは池の様子を間近に見ることができて楽しい。4月の末頃には数多くのオタマジャクシの姿も見られる。

トンボ池の周囲は緑の木々が取り囲み、景観としてもたいへんに美しい。初夏の澄んだ青空の下、新緑の木々に包まれるようにして沈むトンボ池の姿は見事な景観だ。

小山田緑地大久保分園/トンボ池北側の広場
池の木道を北へ辿った丘の上には広場が設けられている。桜の林の中に四阿が設けられた一角もあり、散策途中の一休みにはよい場所だろう。周辺には畑地の風景が広がっており、その風景もとても美しい。

広場の横を通る小径は善次ヶ谷戸から北へ延び、それを辿れば山中分園の傍らを経て多摩市の唐木田駅付近へと出ることができる。こちら側から唐木田方面へ向かって、あるいは唐木田方面からこちらへと、ハイキングを楽しむ人の姿も少なくない。

小山田緑地大久保分園/トンボ池南側の尾根
トンボ池の南東側は尾根の西斜面で、トンボ池横の道を東へ進めば尾根道へ至る。尾根道には「小山田の道」と案内標識にある。尾根道へと上ると付近の景観が見渡せて眺望もいい。民家が点在し、周囲には畑が広がり、その向こうに雑木林の里山が続くという風景は多摩丘陵の原風景と言えるものだろう。不思議に郷愁を誘われる風景である。

その風景をうまく眺めることのできる場所にベンチが設置されている。ベンチに腰を下ろし、里山の風景を眺めながらのんびりと時を過ごすのも悪くない。一角にはトイレも設置されているから、里山ハイキングの一休みの場所にもいい。

小山田緑地大久保分園/大久保谷戸
「小山田の道」と名付けられた尾根道を少し南へ辿ると、丘の西側へと斜面を降りてゆく小径がある。降りていった先には小さな谷戸が横たわっている。「大久保谷戸」である。

湿地となった谷戸には木道が設置され、谷戸の周囲の風景を存分に楽しむことができる。丘裾の地形や、そこに立つ樹木の姿などが美しい里山の風景を織り成している。場所を変えれば風景の表情も変わり、その美しさに飽きることがない。大久保谷戸は西側斜面から降りてくる以外には来ることができず(要するに“行き止まり”)、その密やかな雰囲気も素敵だ。
大久保分園は小山田緑地の分園のひとつだが、小山田方面から唐木田方面へと辿るハイキングコースの一部として機能している性格も強い。里山風景の中を辿ってのハイキングとして楽しむのがお勧めだろう。トンボ池から尾根を東へ越えるとゴルフ場のコースが広がっているが、ゴルフコースの中を縫うように尾根の東側へと降りて行くことも可能だ。降りてゆけば梅木窪分園が近い。小山田緑地本園側から訪れるときにはこの道を逆に辿ればいい。

大久保分園の周辺には民家も点在し、私有地と緑地用地が複雑に入り組んでいる。私有地に勝手に入り込んだりしないよう、充分に注意して里山散歩を楽しみたい。
小山田緑地大久保分園

小山田緑地大久保分園

小山田緑地大久保分園