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| 現在の町田市下小山田町のあたりは平安時代から鎌倉時代にかけて、かつて鎌倉武士の小山田有重が開いて領主として支配した小山田荘の中心であった場所であるらしい。鎌倉時代の町田はほとんどがこの小山田荘の領内であったという。その居城があったところが現在の大泉寺で、深い木立に囲まれた寺の風情に往時を偲ぶことができる。小山田氏は13世紀頃には没落したということだが、その名が現在の町名に残されているのだろう。現在の小山田は多摩ニュータウンのすぐ南にあって今もなお自然をよく残しており、その一部分は都立の公園「小山田緑地」として保存されつつある。公園の周囲も多摩丘陵の原風景とも言えるのどかな田園風景が広がり、軽いハイキングを兼ねた散策には最適のロケーションだと言ってよいだろう。梅雨も明けた七月の末、小山田緑地の分園巡りを中心に下小山田の里を歩いてみた。 |
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山門は実に堂々としたもので、その階上には十六羅漢像が安置されているらしい。山門の周囲は杉の木立で、町田市名木百選に選ばれた大木もある。寺の周囲は深い林で、境内は静けさに包まれている。日常を忘れて、しばし古(いにしえ)の興亡の歴史に想いを馳せるのもよいものだろう。参道は桜並木で、春は見事な景観となる。 | |
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散策路の途中には休憩所なども設けられているし、木道なども整備されており、けっこう楽しい。建築中だった吊り橋も木立の間から見ることができた。やはりこうした雑木林の中を野鳥の声を聞きながら歩くというのは気分の良いものだ。途中、ゴルフ場のコースをすぐ横を通ったりもするが、やがて視界が開けてきてアサザ池へと降りることができる。途中、アサザ池への順路を示す標識がしっかり備えられているので迷うことはないだろう。 | |
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アサザ池まで戻った後は、今度は雑木林の散策路には向かわずそのまま舗装路を小山田緑地本園方面へと戻る。途中、東京電力の高圧線が上方を横切る場所のあたりでゴルフ場のコースの中を横切って小山田緑地の大久保分園方面へと向かう道があるのでそこへ入ってゆくことにする。小山田緑地の管理所で説明を受けた時にも注意箇所として教えられたのだが、この場所はゴルフコースのティーショットの目前を横切る形なのだ。もちろん互いに意識して譲り合うわけだが、充分な注意は必要だろう。ゴルフを楽しむ方々には失礼だが、こうして散策を楽しむ側から見ればこの小山田の地に人工的に造られたゴルフ場の姿は無粋に見えてしまう。 | |
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トンボ池を後にして、そのまま西方へと出てゆくとやがてバス通り(といっても広い道路ではないが)に出る。「山ノ端」バス停が近いのでここからバスに乗ってもよいし、またのんびりと歩いて大泉寺付近まで戻ってもよいだろう。 |


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小山田緑地の本園・分園巡りを中心とした下小山田の散策では、お弁当を持ち、時間にも余裕を持って出かけたい。初めての人ならまずは小山田緑地の管理所に立ち寄り、イラストマップを貰い、係の人に周辺の様子やコースの概要を教えてもらうのがよいだろう。小山田緑地は1998年夏現在も整備が進行中なのでしばらく経つと分園が増えたり、広くなったりもするだろう。自然の中の散策が好きな人には、飽きることのない、魅力的な場所であることは間違いない。 |

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