横浜線沿線散歩公園探訪
町田市下小山田町
−小山田緑地−
梅木窪分園
May 2018
小山田緑地梅木窪分園
小山田緑地本園のすぐ北側には梅木窪分園がある。そのほとんどを雑木林が占めているが尾根を辿る散策路が整備されていて気持ちのよい散策が楽しめる。また北端にあたる部分にはアサザ池という池があり、その周囲は休憩所なども整備されていてのんびりとくつろiいだひとときを過ごすのにも向いている。里山歩きを満喫できるところだ。
小山田緑地梅木窪分園/尾根道
小山田緑地本園の管理所の置かれている入口に面した道路を西に少しばかり降りると、道路の向かい側に小さな案内標識が立っていて、林の中へと向かう小径が延びている。案内標識が無ければ地元の人の畑へ通じるだけの小径のようにも見える。その小径を辿って行くと、梅木窪分園の尾根道だ。

鬱蒼とした木立の中を辿る尾根道は、基本的に未舗装の“山道”だ。道は鬱蒼と茂る木々の中を縫うように延びてゆく。春から初夏には木々の新緑も美しく、輝くような木漏れ日の中、里山散歩の醍醐味が味わえる。

小山田緑地梅木窪分園/吊り橋
本園側から尾根道を辿り始めて間もなく、尾根道から東へ逸れる分かれ道があり、吊り橋へと降りることができる。丘陵の間へ入り込んだ小さな谷戸を渡る吊り橋で、高さは10メートル以上はあるだろうか。吊り橋はもちろん堅牢な造りで、渡っていて不安を感じるようなことはない。

吊り橋のなかほどに立つと、里山と谷戸の織りなす美しい風景を見ることができる。橋の下の谷戸には、公園の案内マップによれば「うさぎ谷」の名がある。「うさぎ谷」とはなかなか素敵な名である。名の由来に興味を覚える。
小山田緑地梅木窪分園
小山田緑地梅木窪分園/アサザ池付近
尾根道を北へ辿ってゆくと途中で近接するゴルフ場のコースのすぐ横を通り、そのまま進むとやがて左前方、木立に隙間に視界が開けてきてアサザ池へと降りてゆく。丘陵と丘陵に挟まれた谷戸の地形が南側(本園側)から延びてきて、その谷戸の北端に近い辺りだ。

アサザ池の周辺は広場やトイレも整備されており、里山ハイキングを楽しむ人たちの一休みの場所としても機能している。アサザ池南側の広場は梅林で、早春には美しい景色を見せてくれる。一角には四阿も設けられており、休憩するにも便利だし、お弁当を広げるにも好適なところだと言っていい。

小山田緑地梅木窪分園/アサザ池
アサザ池という名の小さな池には、その名が示すようにアサザが群生している。アサザは水深の浅い池や沼などに群生する多年草で、夏に黄色い可憐な花を咲かせる。かつては水辺なら広く見ることのできた植物だが、近年ではすっかり数が少なくなり、絶滅を心配されている希少種でもある。

アサザ池の傍らには木製のデッキが設けられており、池のアサザを近い距離から観察することができる。5月ではまだ花には早いが、夏に来園すれば水面に顔を出した可愛らしい姿の花を見ることができるだろう。
小山田緑地梅木窪分園
小山田緑地梅木窪分園/周辺の田園風景
アサザ池から少し北へ向かうと、わずかに昔ながらの谷戸田の風景も残っており、田植えから稲刈りの時期まで日本の原風景とでもいうような美しい景観を見ることができる。道路脇を流れる小川の水も澄んでいるのが嬉しい。道路の西側、小さな谷戸となった湿地に木道を設けた場所もある。湿地には葦がびっしりと生えていて、初夏の里山風景を堪能できる。

のんびりと周辺を巡って、水辺の植物に目を留めたり、野鳥の声に耳を澄ませたりしながら、しばらくアサザ池周辺の雰囲気を楽しむといい。
アサザ池の周辺は小山田緑地の公園用地と私有地とが複雑に入り組んでいる。“飛び地”となった公園用地も少なくない。うっかり私有地に足を踏み入れることのないよう、充分に注意したい。また、梅木窪分園の尾根道は未舗装で、アップダウンも多く、特に雨上がりのときなどにはたいへんに滑りやすい。トレッキングシューズなどの歩きやすく滑りにくい靴で来園されることを強く推奨する。

本園側から尾根道を辿ってアサザ池周辺へと歩いた後は、アサザ池から谷戸に沿った道路を辿って本園に戻ってもいいが、大久保分園へと足を延ばすのも楽しい。大久保分園でも美しい風景を堪能できる。時間と体力に応じて楽しむといい。

アサザ池近くに数台が駐車可能なスペースが設けられているが、大泉寺側(本園側)からアサザ池に至る道路は狭く、対向車があると離合もままならない。運転技術に自信のない人や大型の車両は避けておいた方が無難だろう。本園駐車場に車を駐め、散策を楽しみながら梅木窪分園を目指すのがお勧めだ。
小山田緑地梅木窪分園