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多摩中央公園の南西側の端からサンピア多摩の傍らを通り抜け、住宅の並ぶ中に延びる美しい舗道を歩いてゆくと、やがてアーチ状になった門のようなオブジェが現れる。上部には「宝野公園」と書かれている。オブジェはまさに宝野公園の「門」であるのかもしれない。「門」をくぐれば宝野公園だ。「門」の周辺はちょっとした広場のようになっている。横手にはトイレが設置されており、通りがかりに利用する人もあるようだ。
グラウンドの南側には芝生の広場を中央に抱えた二本の舗道が平行して東西に延びている。広場の両脇の舗道のそれぞれが桜並木で、春には見事な景観を見せる。この桜並木は富士見通りの名で桜の名所として知られるようになり、毎年多くの花見客を迎えている。宝野公園と富士見通りとは明確な境界はなく、富士見通りを構成する芝生の広場と桜並木の舗道もまた宝野公園の一部なのだろう。富士見通りは西へ延び、バス通りを歩道橋で跨いで鶴牧の街区へと続き、奈良原公園へと繋がりあっている。 宝野公園は独立した一つの公園としての存在感は希薄だ。住宅街の中を辿る舗道も緑に溢れ、どこまでが公園でどこからが道であるのかも判然としない。宝野公園北西側の「門」の前から西へ延びる舗道を辿れば鶴牧東公園へと至り、そのように繋がりあった複数の公園が全体で一つの公園として成り立っているようでもある。小さな公園が有機的に繋がり合ってできた大きな公園の中に住宅街が広がっている。そのような印象が素敵だ。 |

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