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町田市小野路町は中央部に小野路宿の面影を残し、その周囲にはかつての多摩丘陵の姿をそのままに残していて、里山散策の定番とも言える地域だ。新緑の雑木林が日増しに緑濃くなってゆく五月の初め、この小野路町の東部を歩いてみた。 |
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今回の小野路町散策は多摩市側の尾根からスタートすることにした。多摩市南野の妙櫻寺の傍ら、駐車場を通り抜けて畑地の中へと小径が延びている。この小径が畑地の中を辿って谷戸へと降りて鎌倉街道の別所交差点付近へと達しており、その周囲には美しい里山の風景が広がっていて、散策の楽しいところだ。
畑地の中に曲線を描く小径を辿り、実習中の学生たちを横目に見ながら進むと、道はやがて木立の中へ分け入ってゆくように畑地を後にする。小径に迫る鬱蒼とした木立の中のあちらこちらからウグイスの声が聞こえてくる。まるで出迎えてくれているようで心が和む。林の中を進むように小径を辿ると、すぐに右手に視界が開けてくる。周囲は谷戸の最も奥まったところの様相を呈している。本来であれば谷戸の奧をさらに分け入った丘の上の畑地であったところから、逆に入り込んできたことを、それは示している。
道はやがて別の小径との合流点に至る。他方の小径は左手の木立の中へと延びている。そちらへと辿れば、民家の傍らを抜けて丘の上の尾根道へと出て、やがて尾根幹線と鎌倉街道との交差点近く、京王の車庫の裏手へと抜け出る。ちょうど近くの幼稚園か保育園らしい子どもたちの集団とすれ違った。地元の人と挨拶を交わしながら子どもたちは左手の小径へと進んでゆく。手にはショベルを持っており、どうやら筍掘りに向かう途中であるらしい。
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鎌倉街道は片側二車線の広い道路で交通量も多い。信号を待って横切って、交差点から東側の丘へと続く小道へと進む。これも車一台分の幅しかない道だが、ときおり地元の人の車が行き過ぎる。道の右手には丘の斜面を利用した畑地があり、農作業中の人の姿がある。鎌倉街道を車で通り過ぎればまるで気付くこともないが、まだまだこうした風景が残っているのだ。
この道を左手、北方へ向かえば小野路浄水場の傍らを経て東光寺方面へ、あるいは多摩ニュータウン市場の横へと抜け出ることができる。右手に道なりに進むと小さな峠越えを思わせる切り通しを抜けて大きく曲がり、谷戸の奧と思える地形の窪地を横切って真光寺町との境の尾根へと至っている。谷戸に沿って南へ降りる道が分かれており、これはほぼまっすぐに鎌倉街道の下堤バス停付近へと達している。
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道を北へ辿ると東光寺の上部を経てやがて国士舘大学体育学部西門へと至り、多摩センター市場の傍らへと抜け出ることができる。国士舘大学の門の傍らから東へ木立の中を抜ける尾根道が延びているが、そこへ進むのはまた次の機会にしたい。
眺めを楽しみながら坂道を下り、東光寺の脇を抜けると鎌倉街道が近い。別所交差点のすぐ北側の信号のところだ。このあたりは街道脇に店舗などが並んで賑やかだ。鎌倉街道の歩道をそのまま北へ向かう。旧道と思われる小径を見つけては入り込んでみる。今は広く真っ直ぐに整備された鎌倉街道だが、昔はこのような細道がうねうねと尾根の間を縫って延びていたのだろう。やがて多摩市へと至り、鎌倉街道は尾根幹線と交差する。今回の散策はここまでにしたい。 |
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小野路町の東部、特に鎌倉街道より東は、緑濃い丘陵の中にも住宅は多く、そのまま尾根を越えて真光寺町と同じ生活圏を有しているようにも思える。その中にも昔ながらの里山の風景が残り、美しい畑地を見ながらの散策は楽しい。時間と体力が許せば真光寺町の西部も含めて歩いてみたいところだが、やはりあまり急がずに、丘の風を楽しみながらのんびりと歩くのがいいように思える。 |

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