日南海岸散歩
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日南線の旅駅の横顔

青島駅
青島駅
説明するまでもなく、有名な観光地「青島」への鉄道の玄関口が青島駅だ。「鬼の洗濯板」や島内に茂る亜熱帯の植物などで有名な青島は古くから景勝地として知られ、訪れる人も多かったようだ。日南線全線開通以前、宮崎軽便鉄道が大淀駅(現在の南宮崎駅)と内海港を繋いでいた頃から青島駅はあり、青島への鉄路の玄関口として機能してきた。

青島駅が最も賑わったのは新婚旅行先として宮崎が脚光を浴び、宮崎観光ブームに湧いた昭和40年代だっただろう。休日ともなると上り下りの列車が駅に着くたびに観光客や家族連れなどが多く降り立ち、観光宮崎を代表する観光地としての賑わいを見せたものだった。現在の日南線でも南宮崎から青島までの区間は比較的利用客も多く、この区間のみを運転する列車も何便か存在するが、多くの観光客が車を利用する時代になって、やはり往時の賑わいは無い。
青島駅−駅名標青島駅−改札口

青島駅−ホーム
青島駅は宮崎観光の重要な拠点であったこともあり、二面のホームと三本の線路が設けられており、日南線の駅としては規模の大きな方だと言えるだろう。ホームには蘇鉄やサボテンなどが植えられ、南国の駅としての表情を醸している。現在はすでに無人の駅となってしまったが、観光地の玄関としての面目は保っている印象で、駅舎の中には売店もあり、駅としての機能が整然と保たれている。駅前から青島入口へ至る道路は広く造られた歩道に水路が設けられ、植栽された南国の木々が陰を落とし、南国情緒溢れるプロムナードとして演出されている。
青島駅前のプロムナード

青島駅前のプロムナード
西側の線路に車両が待機している。青島で折り返す列車が発車の時刻を待っているのだろう。駅舎のベンチには初老の男女と子どもたちの談笑する姿があった。おじいちゃん、おばあちゃんと孫たちというふうでもあり、たまたま居合わせた近所の人々というふうでもある。これから日南線を利用して出かけて行こうとしているのか、あるいは駅舎がただ単に地元の社交場として機能しているだけなのか、よくわからない。

夏の日曜日、青島周辺は観光客と海水浴客とで賑わう。道沿いの駐車場には朝から車が次々に入ってくる。次の列車が到着すれば青島駅に降り立つ人も少なくないだろう。それまで駅の周辺は観光地の喧噪から遠く、静かに夏の朝の時間を刻んでいる。
青島駅−待合所青島駅−改札口

青島駅−ホーム
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INFOMATION
青島駅
【所】宮崎市青島二丁目
【開】1913年(大正2年)10月31日
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この近辺
青島青島神社青島海水浴場宮交ボタニックガーデン青島青島港
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▲(上り:南宮崎方面)−子供の国曽山寺運動公園 and more.
▼(下り:志布志方面)−折生迫内海小内海 and more.
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このWEBページは「日南海岸散歩」内「日南線の旅」カテゴリーのコンテンツです。
ページ内の写真は2001年夏に撮影したものです。本文は2008年4月に改稿しました。
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