日南線の旅〜駅の横側
串間駅
串間駅
大堂津の町を抜けた後に海岸を離れ、日南線は西へ、内陸部へと辿り、南郷駅榎原駅を経由した後に市境を越えて日南市から串間市へと入ってゆく。国道222号と寄り添うように山間部を抜け、緩やかに南へと向かい、日向大束駅日向北方駅と経由し、串間市の市街地へ入り、串間駅に到着する。串間駅はその名に市の名を冠する通り、市街地のほぼ中心に位置し、串間市役所も近くに建っている。駅の周辺は繁華な佇まいを見せ、駅前の交差点では国道222号と都井方面へと延びる国道448号、西の山間部へと延びる県道112号が交わっている。
串間駅 串間駅
市の中心部に位置する駅だが、駅自体はそれほど大きな駅ではない。駅舎は比較的大きく見えるが、実はこの駅舎は「くしま駅の駅」と名付けられた農林水産物直売店を兼ねている。この直売店には客も多く、駅前の駐車場はもっぱら直売店の客が利用する。だからこの直売店の脇に駅機能が併設された形になっていると言ってもいい。改札口近くには列車待ちの人たちのための椅子が設けられている。切符売り場の窓口もあり、直売店の従業員が兼務しているようだが、列車の発着時刻以外はカーテンが引かれて窓口は閉ざされている。

改札を抜けてホームへと出て行こうとすると、頭上に「いってらっしゃい」と書かれたパネルが掲げられているのに気付く。パネルには「楽しい想い出をおつくりください」といった文言と共に市の木であるソテツと市の花のソテツのイラストが描かれている。このパネル、ホーム側から、すなわち列車から降りて改札に向かう方向で見ると「ようこそ おかえりなさい 串間市へ」と書かれており、都井岬の野生馬と幸島の猿のイラストが描かれている。
串間駅 串間駅
串間駅
改札を抜けると片側使用のホームがあり、横の線路に上り下りの列車が発着する。その向こうにもう一本の線路があるが、これは保線用の線路のようだ。ホームはずいぶんと広いが、かつては島式のホームで、ホームと駅舎との間にも線路があったらしい。その線路が撤去され、現在の形になったもののようだ。ホームには名所案内のパネルが設けられており、都井岬幸島、串間温泉の名が記されているが、いずれも駅から徒歩で行ける距離ではない。
串間駅
串間駅 串間駅
串間駅
串間駅を過ぎると、日南線は緩やかに西向きに進路を変え、次の駅は福島今町駅だ。福島今町駅からは志布志湾岸を西へ向かい、やがて車窓からは志布志湾の景色が望めるようになる。
串間駅
INFORMATION
串間駅
【所】宮崎県串間市西方
【開】1935年(昭和10年)4月15日
このWEBページは「日南海岸散歩」内「日南線の旅」カテゴリーのコンテンツです。
ページ内の写真は2010年夏に撮影したものです。本文は2011年6月に作成しました。