佳景探訪
彼岸花の咲く槻川散策回廊
埼玉県嵐山町の南部、都幾川と槻川との合流点近く、槻川右岸部に「槻川散策回廊」という散策路が整備されている。長閑な風景の中、初秋には彼岸花が咲く。彼岸花が見頃の九月下旬、槻川散策回廊を訪ねた。



彼岸花の咲く槻川散策回廊

彼岸花の咲く槻川散策回廊

彼岸花の咲く槻川散策回廊

彼岸花の咲く槻川散策回廊

彼岸花の咲く槻川散策回廊

彼岸花の咲く槻川散策回廊
埼玉県嵐山町の南部、ときがわ町から流れてきた都幾川に東秩父村に源を発する槻川が合流する。その合流点から上流側、槻川の右岸部には散策路が整備されており、「槻川散策回廊」の名が与えられている。春から夏にかけては緑濃い風景の中、槻川の流れが涼やかな印象で、爽やかな散策の楽しめるところだが、初秋には彼岸花が咲き誇り、美しい景観を見せてくれる。

「槻川散策回廊」が設けられているのは都幾川と槻川の合流点から槻川の上流部の右岸、県道173号が槻川を跨ぐ槻川橋の袂まで、およそ500メートルほどの区間だ。右岸堤防と川の流れとの間、河原からは一段高くなった形で設けられている。“回廊”内には遊歩道が辿り、のんびりと河岸の散策を楽しむことができる。ニセアカシアの林の中を抜ける「ニセアカシア回廊」、川辺を辿る「みずぎわ回廊」、都幾川との合流点近くに設けられた「展望広場」など、工夫を凝らした構成になっている。“回廊”内には約120種類の草木が生息しているそうで、カンゾウやキツネノカミソリ、センニンソウなどといった花を、その季節に楽しむことができるという。

その「槻川散策回廊」に、九月中旬から十月上旬にかけて彼岸花が咲く。彼岸花は“回廊”のほぼ全域で見ることができる。場所によって密であったり疎らであったりはするが、遊歩道に沿って辿れば美しい初秋の風景を存分に楽しむことができる。遊歩道に沿って並ぶ彼岸花の表情や、彼岸花越しに見る槻川の川面の様子などを楽しみながら歩けば時を忘れる。木漏れ日の中、初秋の川風を感じながら、のんびりと彼岸花の咲く風景を楽しむのがお勧めだ。
彼岸花の咲く嵐山渓谷バーベキュー場

彼岸花の咲く嵐山渓谷バーベキュー場

彼岸花の咲く嵐山渓谷バーベキュー場

彼岸花の咲く嵐山渓谷バーベキュー場
「槻川散策回廊」からさらに槻川上流部へ、槻川橋の下をくぐってゆけば槻川の河原に「嵐山渓谷バーベキュー場」が設けられている。このバーベキュー場の一角にも彼岸花が咲いている。秋の気配も濃くなる時期だが、河原ではバーベキューを楽しむ人たちの姿もある。その様子と彼岸花の組み合わせがなかなか興趣に富んだ風景を見せる。

バーベキュー場の南側に回り込むと、周囲には長閑な田園風景が広がる。道脇にはお地蔵様や庚申塚、馬頭観音などが祀られているが、その周辺にも彼岸花が咲いている。彼岸花に囲まれた庚申塚やお地蔵様の姿が良い風情だ。さらに足を延ばせば田園風景の中にぽつりぽつりと咲く彼岸花を見つけることもできる。その様子も風趣に富んでいる。
彼岸花の咲く槻川河岸

彼岸花の咲く槻川河岸
「槻川散策回廊」は“彼岸花の名所”と呼ぶには少し物足りないかもしれないが、周辺の田園地帯にも足を延ばせば、美しい初秋の風景に出会える。「槻川散策回廊」を中心に、彼岸花の咲く田園風景の美しさを楽しむのがお勧めだろう。彼岸花の咲く季節に「嵐山渓谷バーベキュー場」を訪れたなら、足を延ばしみるといい。
参考情報
交通

「槻川散策回廊」は鉄道の駅からは遠く、またバス路線もあまり便利ではない。その意味では車での来訪がお勧めだが、来訪者用の駐車場は無く、車での来訪もそれほど気軽というわけにはいかない。少し料金が高めだが、「嵐山渓谷バーベキュー場」の駐車場を利用すれば問題ない。

車で遠方から訪れる場合は、関越自動車道東松山ICから国道254号線を西進、あるいは嵐山小川ICから国道254号線や県道296号線を南下するなどして県道173号線へと辿り、「嵐山渓谷バーベキュー場」を目指すのがわかりやすい。

飲食

周辺は田園地帯で飲食店などはない。軽食を用意しておいて、槻川の流れを眺めながらのランチも悪くない。「嵐山渓谷バーベキュー場」の駐車場を利用したなら、「嵐山渓谷バーベキュー場」でバーベキューを楽しむのがお勧めだ。

周辺

槻川が都幾川に合流する地点を中心に、都幾川の右岸は桜並木になっている。「都幾川桜堤」として知られるところだ。春にはぜひ訪ねてみたい。

槻川の上流部は有名な嵐山渓谷だ。嵐山渓谷の上流部には「遠山甌穴」と呼ばれる甌穴群もある。散策の足を延ばしてみるのもお勧めだ。都幾川との合流部から下流側、左岸には国指定史跡の「菅谷館跡」や「蝶の里公園」などがある。こちらにも足を延ばしてみたい。

車で移動するならときがわ町や小川町などへも充分に足を延ばせる。六月にはときがわ花菖蒲園や嵐山町北部の「あじさい寺」として知られる金泉寺などを訪ねるのがお勧めだ。小川町なら中心部の町を散策したり、埼玉伝統工芸会館を訪ねてみるといい。
彼岸花の咲く槻川散策回廊

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